日常の慌ただしさならいつものことだが,先週は研究大会だ,台風だ,地震だと,なにかと賑やかで息つく暇もない日々だった。本日は非常勤担当講義を済ませたところ。ようやく平常運転か。けれども,来年度の事業計画と予算組みに頭をひねらないといけないし,予定もあれこれ。
関西方面で教員にまつわるニュースが賑やかか。スーパー教師の採用や高校段階における教員養成など。教員免許制が中教審に諮問されたこともあり,議論が沸きそうだ。ところで教員養成課程のある学部大学の統廃合はどうなっちゃったんだろう。
月別アーカイブ: 2004年10月
today1019
一発目の入試を無事済ませ,準備に手間取る回だった授業もなんとか終え,夜の会議をようやく抜けたと思ったら,明日から保育関係の研究大会の運営に駆り出される。そんなタイミングをねらってか,「超大型」の台風が来るとか来ないとか。いま予想進路図を見たら,キレイに日本を縦断するらしい。
案じることが多くて,心落ち着かない。その証拠に,台所の食器が洗わないまま置いてある。冷蔵庫の中身も怪しい状態だぞ。洗濯物もたまっているし‥‥。今夜,食器くらい洗おう。あと湯船にも入ろう。
●サントリーの烏龍茶でキャンペーンしていた「iPod 4000台!」は明日まで。集めていた応募用番号シールの数が満たないので,学生に譲ることにした。まあ,前バージョンのiPodは持っているしね。
●また改めて取り上げるが,FMトランスミッタを購入する。学生達とやっているインターネットラジオ企画はなかなか進まないが,イベントFM生放送をする計画は進行中。大学祭で挑戦だ。かつてのミニFMブームには,なんかロマンみたいなものがあったが,いまは法規制もすすんで,そういう「はみ出した面白いこと」をする余裕が社会になくなってきている。なんかつまんない。
天職の転職
鬱積した夏の最中,転職を考えていた。学問との結婚を決意した大学時代よりも遥か前から,夢はあったのだ。それを夢のままにするのか,あるいはここで一念発起してみるかは,時の流れに身を任せという感じでもあった。そう,心は昔から浮気していたのである。
ただ,教育世界に関わる仕事が天職だと思っている。どのような分野であれ,そこに「教育」の気配があれば,私にとってそれが活躍の場だと思っている。だから「天職の転職」もありかなと思う。
慌ただしい秋が始まり,私はいつもの日常に身を沈めている。それ自体は(どんなに世間から滑稽に見られようとも)自分の仕事として全うするだけ。ただ,この調子だと私のプライベートは完璧に雲散霧消化する上,結婚したと思っていたはずの学問とも愛の言葉を交わす暇がなくなって,気がついた時には荷物がなくなっているに違いない(すでにもう居なかったりして)。
一本の電話は,私をどこかへ連れて行くことになるのだろうか。
入試の季節
昨日,今日は土日にもかかわらず朝も早くから職場へ出勤。というのも,とうとう職場で入学試験が始まったのである。入試募集副委員長なんて役職をしている以上,朝は5時起きして,7時頃には職場で待機しなさいということらしい。朝苦手な私には酷な話である。
昨日は筆記試験,今日は面接試験。一人20分間の面接は,長いようで短く,短いようで長い。朝の起床から始まって,まる12時間も緊張を持続させ,ようやく帰路につく。明日は非常勤先で講義をしたら,その足で職場に向かい委員会会議。正直,一日中寝ていたいのに。
私たちがこんな滑稽な苦労をしている事情は,杉山幸丸『崖っぷち弱小大学物語』(中公新書ラクレ2004/720円+税)にも書かれている。現実はもっと格好悪いものだが,とにかく私はこの頃,心がふてくされている。無意識にストレス発散をするためだろうか,自分でも信じられないほど浪費癖がついてしまった。ああ。
入試は,私たちにとっても,また受験生にとっても悲喜こもごもとしたものである。私たちにしてみればこれから一緒に過ごす学生を選ぶわけだから真剣にならざるを得ないし,受験生にしても試験への不安で緊張している。だから面接の場では,思わず涙を流す子もいる。女を泣かせる場所が違うような気もするが,とにかくいよいよ今年度の入試もクライマックスに突入し,来年度の入試の準備が同時並行で始まったところだ。入試の季節,それは一年中なのである。
巧みな技から力業
小さな職場に小さな「情報メディアセンター」という部署をつくり,その仕事について2年目。情報関係の対外的な窓口の役目も担うので,業者面会の機会も多い。今日は,学事システムのデモンストレーションを見せてもらった。この分野では有名なソフト。マイクロソフト社の.NET技術を活用したバージョンがこの秋に完成したというので,どれほどのものかを見極めようと思ったわけだ。
学事システムとは,学生の個人情報や授業履修,成績などの管理を担うもので,たとえば各種証明書類の発行の際にとても役立つものである。そしてこういう類のシステムに少しでも係わったことがある皆さんなら理解していただけると思うが,学事情報の管理や処理というのは,意外と複雑なのである。
学生に関する記録は,頻繁に変化する。しかもその変化の仕方は個別的で,例外のようなものも少なくない。さらに,授業履修の仕組みや履修科目の内容は,学部学科毎,取得資格毎,入学年度毎に微妙に変化する。あれは,通年で,これは半期。こちらは必修だが,あちらは選択科目,しかし旧課程の学年の場合は科目名を読み替えて処理するとか‥‥。休学退学はもちろんのこと,単位を落としたり,留年してみたり,個々の学生を管理するのは,並大抵のことではない。
today1012
●先週まで実習だった2年生が連休明けの今日から戻ってきた。さっそく後期授業を担当。疲れも知らずの元気さに呆れる。友達との再会など,嬉しかったのだろうな。さて,この娘たちとも残すところ半年である。
●注目された『週刊東洋経済』誌の特集「本当に強い大学2004」に続いて,『週刊ダイヤモンド』誌は「大学よサヨナラ 驚異の専門学校」と題した特集。一般の皆さんの目にはあまり触れない雑誌『Between』(進研アド)は毎号のように高等教育段階の荒波を扱う。10月号は特集「公立大学の岐路」である。「ピンチはチャンス」と考えれば,その機会を捉えて攻めてくるところが勝ち残るようだ。
●『文部科学広報』9/24号届く。文部科学大臣が替わる前のもの。毎年恒例で平成17年度文科省所管予算の概算要求・要望内容が掲載されている。義務教育費国庫負担金の削減が注視されているが,たとえば平成16年度の場合,この予算の概算要求・要望が予算(案)としてどのような結果となったかは,『文部科学広報』の第40号一面(PDF版)と第45号一面(JPEG版)を比較してご覧いただきたい。例の退職手当と児童手当の削減の結果である。今回,中学校教職員給与費の削減が問題となっている。さてはて,どうなるか。
今年も終わりはじめる
三連休も終わり,明日から授業も本格再開。慌ただしい日々がまた始まる。ところで,今日からスタートの月9ドラマ「ラストクリスマス」を観た。織田裕二が久々に戻ってきたことで話題なのと,矢田亜希子との共演,べたべたなラブストーリーをつくると意気込んでいる制作陣の顔ぶれも注目されている。
個人的には織田節好きなので,そういう延長線上で楽しめると思っているが,世間的に受けるのかどうかはわからないなぁ。クリスマスに向けてのカウントダウン・ドラマであるところなんかに,白々しさを感じるかどうか,まあ,そう感じて楽しめない人は放っておきましょうという脳天気ドラマということで。でも,織田が歌う「ラスト・クリスマス」は今ひとつ画面とマッチしない。ううむ。
おお,そう考えると今年も終わりが見えてきたのか。ちょっとちょっと,どうしよう。何もせずにここまできちゃったような‥‥。
家庭内無線LAN
午前中から無線LANと格闘していた。私の家には書斎(書庫ともいう)として使っている部屋から電波を飛ばして,家庭内無線LANをつくってある。ダイニングに置いてあるパソコンも,その無線LANで接続するようにしているのだが,どうにも電波のつながりが悪い。書斎のアクセスポイントの向きを調節しながら,だましだまし使っていたが,この頃は一度接続したと思ったら,あとは途切れっぱなしになってしまう。電波受信状況が悪化したのか,仕方ないなぁと思い,ならば電波範囲を拡張するために小型のアクセスポイントを増設しようということになった。
無い袖振って買ってきた小型アクセスポイントのセッティングも大変だった。これも電波状態の悪さのせいかな。とにかくなんとかセッティングを終えて,電波範囲の拡張をしたにもかかわらず,相変わらず問題のパソコンは接続せず。結局,無線LANカードを別のパソコンと入れ替えてみたら,電波良好で接続できてしまった。ああ,無線LANカードの故障が原因だったのか。買い物間違えた‥‥。
本当は,富士通のScanSnapというスキャナが欲しかったんだよね。最近,書類の扱いに困っていたところなので,この際,全部PDF化できれば,いつでもパソコンから内容を取り出せるので便利。どこからか資金を捻出しなければ‥‥。
インフラの不安
昨日,台風22号が首都圏を直撃した。非常に強い台風で,東日本にとっては過去最強だともいわれている。この日,私は家に閉じこもって雑事をこなしていたが,本当は東京に出かけて「beat seminar公開研究会」(BEAT)に参加してみようかと思っていた。知っている人に会えそうだったのと,「視聴覚教育メディア論」講義のための素材としても興味深いし,なにより研究への刺激を欲していたから。
ところが,台風なのである。案の定JRのダイヤは乱れているし,東京の宿も確保していなかったのもあって,飛び込みで参加しようとしていた目論見は,あれこれ勘案して諦めざるを得なかった。ううむ,学会のために東京出張したいと思うと職場の仕事が入り,せっかくの機会で自主的に出かけようと思うと天候が邪魔し‥‥,日頃の行ないが悪いのだろうか,わたし。
昼下がりの科学館
平日の昼下がり,私は人気もまばらな科学館に足を踏み入れた。それは何年ぶりなのだろうか。小学生のときに友達と来て以来,20年は経過しているだろう。増築されて少し規模が大きくなった科学館は,不思議な空間だった。
科学館のような施設は,その様々な展示の魅力が重要である。科学知識をわかりやすく見せて印象づけるため,様々なビジュアル伝達方法が駆使される。たとえば展示資料の分類には「実物資料」「復元資料」「模型資料」「写真資料」「映像資料」「音声資料」「図解資料」「解説資料」といったものがある(『博物館ハンドブック』雄山閣1990)。こうした資料を展示するために,マルチメディアを得意とするコンピュータも活用されるというわけだ。
とにかく私たちは,ボタン一つで解説が始まったり,展示物が動き出したりする,その単純な仕掛けに喜んだ経験を持っている。ボタンが増えれば,わくわく感も増したものだ。そうやって印象に残った展示装置をいまでも覚えている。そして20年もの時を経て,もう一度科学館に足を踏み入れたとき,そこには新しい展示装置もあったが,かつて見てさわった展示品もたくさん残されていることに懐かしさを感じたのである。