月別アーカイブ: 2004年8月

金こそすべて

 これを書く時点で15個の金メダルを獲得した日本のオリンピック選手団。めでたいムードが漂っている様だが,違った方面に目を向けてみれば,そこで進行している事柄に気が滅入ることだろう。
 このところ,哲学や思想,社会学といった社会科学分野では,「自由」という鍵語が注目を集めて盛んに議論されていることはご承知のことと思う。おうおうにして鍵語とは,それが危ぶまれたり失われたりすることで話題にされるものでもあり,そういう意味で私たちの社会は「自由」を失いつつあるのではないか,「自由」が危ぶまれているのではないかと推察される。
 回りくどい言い方をやめて,現実を見れば,私たちが深刻な状況に投げ込まれていることは一目瞭然だ。所得による生活の余裕度格差は広がる一方だし,私たちの生活リズムはせわしなくて落ち着かない。めくるめく新商品の登場ゆえに購入できるモノの選択肢が極端に減っていることや,グローバル展開する日本企業の日本市場における消費者を馬鹿にした扱いは目に余るものがある。

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スランプ期

 相変わらず書店に寄る。いろいろ見ていたら,細木数子の占い本が目に入った。いろんな種類があったが,一番売れていてギネス記録もされているという文庫サイズのシリーズを手にしてみた。
 細木氏の六占星術によれば,私は今年から「大殺界」。つまり今年を入れて3年間くらいは運が下降し,あまり調子のよろしくない時期が到来するという。この期間は,とにかく運気が下降するので何かやろうとしてもダメらしい。おとなしくじっと耐えることが大事だという。
 この頃の憂鬱な気分と反動としての思いつきは,この大殺界なる時期にも関係があるのかなと,立ち読みしながら妙に納得してしまった。ただ,これから3年間もスランプが続くと思うと憂鬱だし,それを理由に「不調です」というのも恥ずかしい。
 肩の力を抜いて,冷静になってみよう。静かに物事をすすめていけば,それはそれなりにうまくいくはずだ。時間をかけてゆっくり進めば,全体としては低運気だとしても,何とかなると思う。それにしても恐るべし,細木数子‥‥。

そうだ ヨーロッパ、行こう

 よろめいた気持ちを慰めるには,書店で粘るのが一番。教育関係の棚をさらっと済ませて,語学の棚へと向かった。思うに第二外国語としていくつかの言語に手を出したことがあったが,何かにエネルギーをとられて十分取り組めたとは言い難かった。せっかくだからもう一度勉強したいし,これを機会にいろいろな言語に触れてみたいと思ったわけだ。
 それで,前から気にしていたフランス語はどうだろうと思って,一冊入門書を購入。そうしたら,いろいろ想像はふくらむもので,来年あたりにヨーロッパを旅してみてはどうかという気持ちが出てきた。「そうだ ヨーロッパ、行こう」
 昔ほどに海外へ出かけるのは安心できる世の中ではないけれど,ならばますますいまのうちに出かけておきたいと思う。教育にしても哲学にしても,その歴史を考えるとヨーロッパを避けて通ることができない。そのヨーロッパに生きているうちに足を踏み入れなければ。
 そうと決まれば,目標に向かって,まずは語学。ちょっと楽しみになってきた。

オープンキャンパスと人生と

 今日の,日曜日に職場でオープンキャンパスを催した。この一週間は,そのための準備というか,用意というかで費やされた。日頃の活動の積み重ねが数字として出てくる。いやはや,たくさん来校した。頑張りすぎじゃないかと思うくらい。手前みそながら,全国の短期大学における志願者数(自己申告にもとずく)ランキングでベスト20に入ったのは伊達ではないのかも知れない。
 けれども,私自身の,この落ち着きない日々はどうしたことか。せっかくの夏休みだというのに,勉強に費やす暇がない。というか,そのための余力が手元に残らない。なんだか全体的にお疲れモード。
 そこで,ちょっと人生について考えてみたりもしたのだ。このまま職場に居続けたとして,私自身はどうしたいと考えているのか,私の周りはどう変化していくのか。いまの自分には,普段考えている以外に,どんな蓄積があり,どんな能力が備わっているのか。そういうことを考え始めてみたところなのである。
 私は,21世紀に入るところで,いまの職にこだわらないで前進したいと抱負を述べていた。そして,そのことを意気込みとしてだけではなく,本当の実行に移す時期なのではないかと感じ始めてきた。
 「何かを成し遂げようとするには,必要なことはすべて進んで実行する自発的な態度が必要である」。これは私が好きな書の一冊であるマイクハーナッキー『成功の扉』の言葉だ。守りに入ったら何かを成し遂げるのは難しい。自分自身にもう一度,違った賭けをしてみようかと思うのである。

義務教育改革案

 ネタ探しの一環として,久しぶりに文部科学省サイトを覗いたら,河村大臣の名前で出された「義務教育の改革案」が掲載されていた。意見を募集中だという。大臣名の案とはいえ,もちろんこれは省全体としての方向性を表している。
 1. 義務教育制度の弾力化
 2. 教員養成の大幅改革
 3. 学校・教育委員会の改革
 4. 国による義務教育保障機能の明確化
 以上,大きく4つ,それぞれについて改革案項目を挙げている。説明によれば,先進各国において「国が教育の目標を設定してその水準の確保に責任を負い、その達成のため、国が必要な教育投資を惜しまず行う一方で、教育の実施はできる限り地方・学校の創意工夫を生かすようにしている」ことに倣い,その考え方のもとでこの改革案を提示するのだという。
 当然,これらを逆から,もしくは裏側から読み取る必要もあるだろう。文科省としては,実質的なコントロール力を確保しておきたいのが基本であるから,地方や学校の裁量を認めつつも如何に手綱を握りしめておくかという点がポイントになる。教員養成の改革は,その一つと考えられるだろうし,ここに書かれていない事柄も大いに関係してくる。たとえば教科書検定については何も触れていないが,それが大きく影響することはご存知の通りである。学習指導要領が実際的に最低基準となるからには,教科書の在り方はますます問題になる。
 また義務教育の国庫負担金問題や教職員定数問題は,言わずと知れた大問題だ,注視しなければならない。

放電終了

 お盆休みのおかげで,家の中に缶詰する時間を過ごせている。もちろん近所に買い物に出かけたりするが,ほとんど家の中で掃除と資料整理に明け暮れている。不精ヒゲもだいぶ伸びた。
 放電期間もそろそろ終了。次の仕事のための充電を本格的に取りかからなくてはならない。毎日暑くて,クーラー使わない派の私としては,大変過ごし難くて困るのだけれども,そうも言ってられないからせめて除湿だけでもかけてしのがなくてはならない。
 なんだか結果的には,昨日今日とあっという間に過ぎ去ってしまった。そうそう,「マツケンサンバII」のCDを手に入れたという成果は残っているな。マイブーム中。

月面着陸問題

 本屋に出かけたら,副島隆彦『人類の月面着陸は無かったろう論』(徳間書店2004/1600円+税)が目に入った。昨年,テレビで話題となった問題である。昨年末の特番を途中から見た記憶もあるので,興味を持っていた。それに著者である副島氏の英語関係の本は,勉強させてもらった経験もあるので,どれどれといった感じで手に取ったのである。
 米国宇宙開発「アポロ計画」の一つとして世界中の人々が記憶にとどめる35年前のアポロ11号月面着陸。その科学史と人類史に残る偉業とされる出来事は,大嘘であったという論がある。それは当時から疑われていたらしい。ここにきてテレビ番組として扱われたことによって,その疑念が広がり始めたという。この本は,それらを踏まえて,著者の示す4つの論点において議論を挑もうとする書である。そのほか,当時の記録や映像について徹底的に疑念を表明し,人類は月面着陸していない証拠を提示していく。

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環境整備

 仕事に取りかかるためには環境整備と資料整理が欠かせない。というわけで,お盆休み週間に入って取りかかるのは「そうじ」。ありがちなパターンだが,独り暮らしゆえ仕方ない。
 狭い家の中,仕事で使うものと,生活で使うものが混在している。それをより分けるのはなかなか難しい。その上,昔懐かしいものが出てくると,思わず手が止まってしまうから,この手の作業は時間がかかるものなのだ。
 おかげで少し家の中も見通しが良くなったか。ものが多いのは相変わらず。一部は,職場に持って行くしかないな。

夢の後味

 今朝見た夢は,あまりいいものではなかった。旧友たちが登場したり,あるいは現在の職場の人たちが出てくる夢など,知人が集団で出てきて一緒に過ごしている夢は幾度か見る。ただ,あまり幸せなシチュエーションになった記憶がない。今朝のは,高校時代の友人と偶然電車内で出会うのだが,彼の名前を呼んでも彼は反応するどころか,明らかに自分を避けていたのである。それも,出会ったことをとても都合悪そうに思っている顔して,二三言葉を投げて,そのまま無視して携帯電話で話をしている。それも途中から聞かれてまずいと思ったのか,中国語を話し始めるのだ。
 それ以外にも旧友たちが登場するが,なぜだか余所余所しい。こちらは「元気ぃ!ひさしぶりぃ!」とハグハグするのを期待していても,そうはならないから不思議である。それからむなしく目が覚めて,朝一番で落ち込んでみたりする。自分の夢なのに自由にならないのももどかしいが,なにか精神的ストレスでもたまっているのだろうかと不安になってしまう。夢の中くらいは幸せでいたいものだ。
 そのあと,まったく関係ないことを思い出して,インターネット検束して時間を費やしていた。気が済んだところで,授業準備をするために部屋の文献資料の整理に取りかかる。いまのうちに蔵書目録を作り始めた方がいいかも知れないとぼんやり思う。
 実家に日本教育学会・第63回大会のプログラムが届いていた。今年は北海学園大学(北海道札幌市)で8月26日から27日に行なわれる。プログラムによると大会史上初めて北海道の私立大学で行なわれるとのこと。実行委員会の皆さんも気合いが入っているらしい。国際公開シンポジウム「21世紀における教育改革の展望と新しい教育的価値」とか,いろいろな領域の課題は興味深い。昨年は早稲田であったというのに行けなかった。今年も難しいかな。
 お盆の時期といえば,各省庁から予算関連のニュースが飛び込んでくる頃でもある。もうちょっと元気出して,フォローアップしよう。

お盆閉館

 昨日から職場もお盆の完全閉館となった。こういうのは珍しいらしいが,田舎の短大ゆえ長年そういう習慣になっている。おかげでこの期間が唯一自分のために使える夏の束の間であり,授業準備やら,自分の研究・勉強やらに専念できる。といっても今年は宿題が多すぎて,それどころでもなくなりつつあるけれど‥‥。