過日は,長らく連絡を差し上げない中で突然に面会をお願いして,お忙しいところをお邪魔いたしました。久し振りにお話が出来て,とても嬉しかったです。
先生のもとで学んでから,早17年が経とうとしています。
自分が不出来であることは繰り返すまでもありませんが,少しは賑わいになるからでしょうか,最近は文部科学省でアルバイトする機会をいただいています。
在学当時,先生が文部省の審議会に出席されるお話しを聞くたび,そんな雲の上のような場所で仕事をするとは,どんな世界なのだろうかと思っていました。
いまこうして文部科学省に出入りさせていただくようになって,そのときの想像との違いなど楽しみながら仕事をさせていただいています。もっとも,私自身はこの手の仕事の作法に慣れておらず,思いつくことを好き勝手に発言して周りを困らせている程度です。
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ほぼ同時期に,教育内容と指導方法が別々の会議で議論されているのは不思議なものです。しかも先生がいらっしゃる方は初等中等教育局,私がいるのは生涯学習政策局という別の部局。お互い遠巻きには情報が漏れ伝わっているのかも知れませんが,縦割り組織の難しさからか,連携しているとは言い難いのが現状です。
そちら教育目標・内容・評価の議論で「求められる資質・能力の枠組み」が検討されているわけですが,こちらの指導方法の議論ではICTなどの道具も活用したイノベーティブな学びの姿とそのための指導方法のモデル化を検討しています。
21世紀型のスキルや能力といったキーワードで緩やかに繋がっているようにも思いますが,それにしてもこの辺の大きな地図を誰かが把握して事態は進行しているのでしょうか。そういう意味で指導方法に関する先生のご意見も聞いてみたいと思ったりします。
ただ,あと残り少しで私に何が出来るとも言えないので,大きな変化よりは小さな最善を盛り込むことに努力できたらなと思います。
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17年前は,インターネットも普及の手前だったこともあり,もう少しゆっくりと物事を考えたり,小難しい本を読む余裕があったように思います。
それから環境も立場も変わってしまいましたし,歳もとったために,ただでさえ無かった能力が衰退していること否定できません。それでいて何かを諦め切れてない自分の浅はかさにいまだ悩まされています。
とにかく,いまはいただいた仕事を自分なりに頑張りつつ,一段落したら落ち着いて研究作業に没頭したいと思う今日この頃です。