月別アーカイブ: 2005年6月

あれこれやって万博デビュー

 今日はあれこれ慌ただしかった。まずは大学院に挑戦する話を実現するために,募集要項の請求や過去問題の入手の準備に取りかかる。実現するしないにかかわらず,やるだけやらなくては。銀行へ行って,お金を引き落としたら貯金が底をついた(ホント!)。郵便局へ行き,手続き。ちょっとアクシデントがあって,家と郵便局をもう一往復した。
 それから,古巣の大学院へ出掛けて成績証明書やらを申し込む。なんと手数料タダ。法人化したんだから,その辺もうちょっと商売上手になるべきだろうに,いやはや,でも修了生には有り難い。さすが国立大学法人。

 カリキュラムに関する,とあるテーマが気になったので,そのための調べものをする。そのまま大学図書館にこもって文献を探してはコピーをして手に入れる。もちろん著作権に関わることなので,ちゃんと複写申請出しておいた。ああ,この図書館,持って帰りたい。頑張って平日に来れるよう工夫しなくては‥‥。調べものしていたらあっという間に時間が経過。そろそろ戻ろう。

 それから,とうとう愛地球博に出掛けることにした。ご近所に住んでいるにもかかわらず,まだ行ったことがなかった。会期も半分過ぎて,このまま行かず仕舞いになるのは悔しいので,ようやく全期間入場券を大枚はたいて買い,ふらりと出掛けた。なにしろリニモは,いつも通勤で使っているプリペイドカードで乗車できる。本当に近所に出掛ける感じなのだ。
 万博は毎夜22:00まで開場していて,しかも平日の夕刻から夜は,人もまばらだし,なにより会場の雰囲気はいい。なんか近所の巨大公園を散歩しにきた感じになって,ちっとも万博気分ではなかったが,この雰囲気でビールを飲みながら夏の夜を楽しむのは悪くない。ビールは小から中のサイズで500円なので,かなり財力がいるが,そのうちやってみたい。パビリオンは見なかった。会場の雰囲気を楽しんで,飲食して楽しんだ。

 とまあ,いろんなことをした一日だった。万博での夕涼みは,ちょっとしたご褒美か。全期間入場券買っちゃったので,これから夕方から夜を中心に頻繁に出掛けようと思う。不満や批判はいろいろあるが,始まっちゃった以上は楽しまなくては。なにしろ工事やら何やらでご近所としてはすっかり迷惑かけられたのである。どんなものかじっくり見てやらないと。

大学院入試

 学会発表を終えて自分の未熟さを痛感する。失敗をバネに投稿論文の準備に取りかかろうとしていた。絞りきれずに本3冊分ものネタを詰め込んだというなら,この一部分をシングルカットすれば論文に値するはず。物事はそう単純ではないが,見当はつき始めたので,久し振りに投稿してみようと思う。もっとも,最近は学会紀要に届く投稿数も増加しているらしいから,競争は激しいに違いない。

 そんなことを考えていた休日。「大学院に行ってみてはどうか?」と薦められた。そういえば大学院入試出願の季節である。いきなりの大胆な提案に,冗談半分だろうと笑いながら適当に受け答えしていたが,どうも本気の提案らしい。確かに私自身,いつかは大学院に戻って,研究を積み重ねたいと思っていた。修士を出た後は,我流で済ませてきた人間だから,今一度,研究の基本を磨くためにも博士課程に入学できれば,それに越したことはない。唐突な提案だったが,少しずつ自分自身にも大学院へ入学したいという気持ちがむくむく膨らんできた。
 まあ,本当なら,しっかり研究計画を立てて,いろいろ試験対策など準備を整えながら大学院の道を模索するのが筋だが,こういう物事の変化はいつも突然起こるものだ。そういえば,去年も違ったベクトルだったけど,あることを決意して立ち回ったっけ。毎年1回,何か決意しないと気が済まないのかいな。まあ,とにかく嘘から出た誠。瓢箪から駒みたいな事態は結構好きなので,やってみることにした。まずは出願書類を取り寄せなくては‥‥。

 大学院入試といえば,「英語」やら,専門知識や論文とか研究計画に関する口述試験やらが待っている。もともと苦手な上に,長らく使っていない「英語」の試験を受けなければならない。一番のネックはそこか。そのうえ,古い修士論文引っ張り出して要約しなければならないし,研究計画もまとめてみなくては。
 人生,もう一度くらいこの手のことで苦労するなら,今しておいた方が年齢的にも状況的にもよさそうだ。出願が成功するかどうかもわからないし,入学試験が受けられるかどうか,合格できるかどうかもわからない。でも挑戦は1回きりで終わるつもりもないので,その初めの一歩がこんな形でも悪くはない。さて,これから数年間は,大学院を目指して頑張るか。それと,投稿論文も書かないと。

義務教育意識調査2005

 中央教育審議会の義務教育特別部会というグループが18日と19日の2日間にかけて,合宿審議した。その場で報告されたのが,「義務教育に関する意識調査[速報]」だという。
 小学4〜6年生
 中学1〜3年生
 小学1年生〜中学3年生までの保護者
 学校評議員
 小中学校教員
 都道府県市町村の教育長
 都道府県市町村の首長
という7種類の対象者に義務教育の様々な事柄について質問紙調査したものである。実施したのは平成17年3月もしくは4月まで。総合的な学習の時間に関する受け止め方などを質問した点で大変注目されている。実際,マスコミ報道のネタとしては垂涎の的だろう。データとしては基本推計表を参照すれば,ある程度の数値がわかる。それをもとに「わかりやすく」まとめた速報が今回提示されたわけである。
 これをさらに,いろんな条件を交わらせながら詳しく分析する作業によって,「わかりやすく」したために犠牲になった「よりまとも」な解釈を得ることができるというわけである。それが10月を予定している最終報告書というわけだ。
 なので,今回の速報に関する報道内容は,「まずは全部疑ってかかる」というのが大事である。

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新しいカリキュラム研究している方募集

 カリキュラム学会第16回大会(2005)の最後は,2つの課題研究だった。一つは「目標に準拠した評価の課題」。もう一つは「新しいカリキュラム研究の模索と展望」というテーマ。評価の方も興味があったが,それは録音してもらうことにして,新しいカリキュラム研究の方を聞くことにした。

 司会者と登壇者は,それぞれ実力派の若手研究者。そして指定討論者は我が師匠でもある安彦忠彦先生。いつもよりはフレッシュなメンバーによって,どんな新しい課題が提示されるだろうと,わくわくしながら聞いていた。けれど,わくわくは次第にもやもやに変わり,最後にはフラストレーションで終わった。いまから,ちょっと乱暴で勝手なことを書くけれど,どうかお許し願いたい。みんな,よき先輩方ばっかりだから,こんな形で取り上げるのはアンフェアでとても失礼だと思うけど。

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学会で起こったこと

 カリキュラム学会関連のことを箇条書き駄文で‥‥。

○学会発表した。不満足な結果。次回の出直し発表で,何かしら片を付けようと誓う。
○大会運営の難しさを痛感。
 →学会大会用webサイト構築ができるシステム「exMeeting」なんてつくったらどうだろう。
 →液晶プロジェクタのセッティングって,どうしてこんなに厄介なんだろう。EPSONのバカ。
 →学会大会を国際学会みたいに一週間くらいのロングバージョンでやってみたいと思った。(無理?)
○いろいろなに人たちに出会った。
 →[よのなか]科の藤原和博先生がゲストだったので,懇親会でおしゃべりした。内容は別の駄文で。
 →奥様大学院生に,また出会った。最近,奥様大学院生が大流行なのか,おしゃべりする機会が多い。
 →もちろん,いつも学会でお世話になっている皆さんとも再会できて,とても嬉しかった。
○懇親会の演目「大太鼓」は,お腹にひびく迫力だった。
○新しい学会長が決まった。頑張ってください!
○最後の課題研究は,フラストレーションがたまってしまった。惜しくも質問できなかった‥‥。

 学会大会というものを,構想し直した方がいいように思う。とても真面目に運営されているという点で,カリキュラム学会は信頼できるところだ。でも大会運営は,「人が集う,とはどういうことか」をもっと硬軟合わせて考えた上で内容を組み上げないと「真面目にそつなく終わりました」だけでは,魅力に欠けると思う。事実,下の世代の学会大会参加状況や関わり方は,とてもお寒い状況だ。もちろん,担当校の負担を考えると心苦しい指摘だけれど‥‥。

先輩先生方に見守られて

 6月18,19日の両日,東京学芸大学にてカリキュラム学会が行なわれた。私も学会発表申込みをしたので,準備をし,発表に臨んだ。自己評価は,40点だと思う。半分もとれてない。プレゼンは,研究の位置づけを丁寧に説明しようという気持ちが強すぎて前置きが長くなってしまったし,発表内容も欲張りすぎて傍目からは情報の羅列になってしまった。前もってわかっていたような初歩的失敗をしたので,半分の点数もあげられない。職業研究者がこういうことやってはいけない(悪い見本)。
 先輩研究者の先生方から,暖かくも厳しいコメントをいただいた。「この内容だと,本3冊書ける」という言葉は,内容を絞りきれてないことを指摘している。「大風呂敷を広げすぎて,勉強したことを並べましたで終わっている」というのは,返す言葉がありません。
 ただ,いろいろな不満のある発表だったけれども,内容は興味深いといわれたし,「もったいない」という言葉ももらった。もっと削ぎ落とした形で提示できる切り口を,はやく何かと結びつけて見つけ出さないといけない。来年以降は,それが第一課題だ。

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りんさん通販生活歴0.3年。

 昨日「アリナミンEX」を服用してみた。ビタミン剤なんて,ニキビに悩んでいるときに飲むイメージが強くて,CMで眼精疲労や筋肉の疲れに効くなんて宣伝していても「魔法の薬じゃあるまいし」と半分バカにしていた。それに,よくドラマなんかで,万能薬だと思って飲んだらただのビタミン剤だったという設定が出てくるが,まさにそのイメージで,ビタミン剤って効果がないと思っていたのである。
 しかし,このところの慢性的な疲労感は,学会発表準備にも支障をきたしていたし,そのうち何とかなるだろうと放置して数ヶ月。なんともなっていない事態を重く見て,とうとう薬の力を借りることを決意した。なんか危ない雰囲気^_^;

 というわけで,昨日と今朝,食後に服用してみた。いや,びっくりである。気分がハイになって‥‥というのは冗談。変化は通勤で乗る電車やバスの車内で確認できた。あまり眠たくないのである。今までだと座席に座ってしばらくすると「ストーン」と眠りに落ちてしまうことがほとんどだったのが,それが無いのである。もちろん眠ることは出来るが,「ストーン」と落ちるようなことがない。「これが薬の効果かぁ」と一人で感心していた。もっと早く決意していれば‥‥。いや,疲れた皆さん,お試しあれ。

 で,そんなビタミン剤の効き目を実感する前に,おお,これこそは私の集中力を呼び起こしてくれる!と思って注文したものが届いた。

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保育所実習訪問

 今日は朝からあちこちの保育所を訪問してきた。30分区切りで次の園,次の園,そのまた次の園と‥‥,全部で9園にお邪魔した。毎回,この手の出来事を駄文に書くときには「子どもたちと関われるので楽しい」と書いているが,今回も相変わらず。学生達も一週間ほど経過して,だいぶ子どもたちと仲良くなっているようだった。
 全国的にも待機児ゼロが目指されていることはご承知の通りだが,それを現状で律儀にやっていくと,どうしても施設的にも人的資源的にも限界がある。お会いした保育士さん達は口に出して言いはしなかったけれども,とても厳しい状況の中で仕事をしている。といっても,同じ市町村でも少し場所が変われば環境も違う。一つの保育所に250名もの子どもたちを預かり活気あふれるところもあれば,80名くらいの子どもたちがのんびりとした周辺環境で穏やかに過ごす保育所もある。一概にどうこう言えないのも確かだ。
 ただ,それぞれの具体的な条件がどうあれ,次代の子どもたちをしっかりと預かるという仕事に必要な労力は,私たちが思う以上に大変なのだ。子どもと一対一の息の詰まる関係で子育てに悩むお母さん達の存在は徐々に知られるようになり,理解も得られ始めているように思う。それが一対二〇(1:20)とかの関係になったら少しは楽‥‥なんてわけがない。時間が限られているし,他人の子どもさんだからという点を加味しても,やっぱり大変だ。
 と,保育士さん達の心配をしている場合ではないか。自分の仕事のことを進めないと。いよいよ切羽詰まってきた。本当は学会発表が終わってから保育所周りしたいのだが,スケジュール的に辛いので。さて,頑張るか。

中山文科相問題

 あまり詳しく書いている余裕はないが,中山成彬・文部科学相の発言が繰り返し物議を醸している件。スクール・ミーティングといった発言の場所や機会が増えたことなども要因となって,不必要な発言をしてしまいがちなのかな,とは察するが,それにしても確かに大臣として自分の発言にもっと注意を払うべきであるとも思う。
 だから,インターネット上でもあちこちで,中山文科相の問題が取り上げられているし,辞任要求についても動きがある。うちのブログの一部も中山文科相に関する検索に引っかかるようだ。
 あともう一回くらい大きめの地雷を踏んだら,文科相辞任が現実になるかも知れない。もっとも内閣は別のことで大忙しだから,それが済むまでは無視されて過ぎちゃうような気もする。とにかく,中山文科相は発言に気をつけて欲しいものだ。こうなってみて,如何に遠山敦子・前文科相が(地味で評判今ひとつだったけど)堅実な人だったかがわかってくる。やはり男は女よりも幼いということなのか。

マンデリン

 その珈琲店に訪れるのは何年ぶりになるだろうか。小さな店内のカウンターに座り,新しくなったメニューを眺めてみる。お店の雰囲気は何も変わっていない。居心地の良さから,本やパソコンを持ち込んで居座っている人たちもいる。私も以前は,よくここで研究のための読書や思索をしたものだった。
 学会発表の準備もまだほとんど出来ていないのに,のんびりと時間を過ごしてみた。ここで出会った彼女は今頃どうしているだろうか。性懲りもなく記憶が立ちのぼってくる。そういえば,その頃通ったのも土曜日の夕刻だった。
 お店の女の子に,注文を告げると,僕はノートを広げて考え事をした。しばらくして,珈琲が出てくる。いつも彼女に注文していた「マンデリン」。前より少しほろ苦くなった,なんてことは言わない。ただ,幸せなデジャヴだけを期待しながら時を過ごした。