お知らせ」カテゴリーアーカイブ

サーバー引越

 教育らくがきと教育フォルダのサイトを別のサーバーに引っ越すこととした。以前から使用している「edufolder.jp」ドメインを新しいサーバーに割り付けての再スタートである。

 サイトを開いてから,もう17年の年月が経過した。私自身,こんなに長くWebサイトを運用するとは思わなかったが,もはやWebサイト運用とは履歴保管業務のようなものなので,可能なかぎり継続運用していくこと,その手段が目的化するのもやむを得ないかなと思う。

 昨今は,「りんラボ」の方で「ですます」調の文章を掲載する機会の方が多い。

 本来の私のブログスタイルは読み手のことなどあまり配慮しないで書きなぐる駄文なのであるが,昨今対外的な仕事が増えて,分かりやすいことや伝えることなど求められる状況にあることから,どうしても「りんラボ」の更新頻度の方が多くなってしまう。

 もうしばらくすれば,お祭り騒ぎも終わって,また誰にも相手にされない日々が始まるだろうから,そうなったら静かに駄文を書く日々に戻れるだろう。

 それを期待して,新しいサーバーの準備などもした次第である。

 

タッチデバイス教育利用WSに向けて

 9月18日(土)18:00〜19:30,愛知県名古屋にある金城学院大学にて,日本教育工学会ワークショップが開催される。そのプログラムの一つとして「タッチデバイスの教育利用 ~新しい技術やデバイスに注目と関心が集まる現象と実相を考える」がある。

 流行りものに手を出したお調子者は,私である。

 ワークショップ(WS)で何をするつもりなのか。

 iPhoneやiPadを持ち寄って教育利用の方法を考える…という月並みなネタを(自由枠とはいえ)学会の場でするつもりはない。

 WS目的は,私たちの「ミスディレクション」を少なくする方策を考えることである。

 ミスディレクションとは何のことか。

 ある対象を論じる際の見方の偏向をもたらす働き全般である。何かしらの誘導ともいえるし,欺きともいえる。

 たとえば「新しいデバイスが教育を革新する」という文言は,意味的にも論理的にも飛躍を含んでいる点で問題だが,同時に,事実の有無とは無関係に,ある種の心理的な誘導を生ずる点でも問題をはらんでいる。

 「デジタル教科書でなければならない理由が見当たらない。印刷教科書でできていることを変える必要がどこにあるのか」といった文言は,一見,正当な指摘に感じられるが,デジタル教科書と印刷教科書の関係を排他的に置いている前提が問われず,「他方の否定」を肯定する枠組みに人々を追い込んでしまう。

 いま,こうした「ミスディレクション」が至る所で展開し,人々の解釈枠組みを振り回したり,規定してしまったりしている。

 本来,学術研究の領域は,こうした混沌とした言説に向けて,適切な補助線を提示することが求められているのではなかろうか。

 しかし,たとえば「教育の情報化」という範囲の大きく,かつ,歴史の長いテーマについてでさえ,学術界は外部に対して明確なメッセージを発してこれたとは言い難い。結果的に,政治行政の世界から学問は排除されてきた。

 補助線提示の先行事例として私が常々挙げるのは,AERAの「Research Points」である。これはアメリカ教育学会が学術研究成果を教育政策につなげようとして出している出版物である。

 あるテーマに関して,現在どのような研究成果があり,責任研究者による捉え方を端的にまとめた研究要約論文が公開されている。行政に携わる人々が,こうした知見を踏まえることを促す努力の一端である。

 皆さんもネット上で海外の研究成果をニュースとして見ることがあるだろう。最近でいえば「ネット接続時間の22.7%はソーシャルメディアに割かれていた」といった類の話題があった。

 このようにある研究成果が話題になることは,米国に限らず日本でも時々あるのだが,海外発の話題の方が量的にも伝搬力においても優勢のように感じられる(残念ながらその根拠は手もとになく印象論である…)。

 私が企画したWSは,進行中の事態を事例として,このようなことを指摘した上で,新しい研究対象に対する学術研究のあり方を考えていこうというものである。そのための具体例として,タッチデバイスの教育利用を取り上げ,また実際に,そのことについても(アクロバティックな進行にはなるが)同時に皆さんと考えていきたいと思っている。

 という難しい話はあるにはあるが,私はiPad持ってきて,ぐりぐりデモンストレーションしちゃうのだ。あとは質素に暮らします ^_^;

教育フォルダもツイッターはじめました

 さて,すっかり更新を忘れて日々を過ごしている教育フォルダですが,それというのも,せっかく集めている情報を「まとまってから手厚く」という気持ちのせいで溜め込んで,結局更新し損ねているからです。

 というわけで,つぶやくだけなら人一倍の教育フォルダも,専用のTwitterアカウントを設定することにしました。これで日々買い込んでいる教育関連書や興味深いネット記事をご紹介する敷居も低くなります。

 というわけで「edufolder」でつぶやき続けていますので,ご興味ある方はフォローしてください。こちらからのフォロー返しはしませんので,気軽に安心してフォローしてください。
 なお,管理人の個人のつぶやきは別のアカウントで展開中です。こちらは舞台裏のつぶやきという位置づけになると思います。

 
 公式Twitterアカウント: edufolder (http://twitter.com/edufolder
 
 内容:本日の一冊,注目の教育関連ニュースなど。
 
 

教員1人1台時代のICT活用フォーラム

 告知のお願いをされていたので,忘れないうちに…。教員1人1台時代をようやく迎えることができるのかどうか。整備されることになれば,1人1台Windows Vistaパソコン!ああ…,ある意味想像するだけでも寒気がするシチュエーションだけど,まあWindows XPよりはセキュリティに配慮したというVistaの時代で良かったのかもしれない。最近はマックでもWindows動くので,共同の仕事はやりやすくなったし。
 たとえば自分の私物パソコンと職場パソコンとを連携するためにはどうするのか。データ共有のルールをどう打ち立てていくのか,あるいは技術的基盤は何を実現し私たちに提供してくれるのか。そういう話がいろいろ飛び出すことになると思う。興味深いフォーラムになるのではないかな。
 
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┏┫     教員1人1台時代のICT活用フォーラム     ┣┓
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┗━┛     〜安全・安心な校務環境をめざして〜     ┗━┛
         http://www.skymenu.net/seminar/
■:教員1人1台PCの時代、校務はどう変わるのか?
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 「IT新改革戦略」で示された、教員1人1台PC。いよいよ校務の情
報化に国が本腰を入れ始めました。
 公的にPCが配布されるということは、利活用が義務づけられるという
ことであり、用途は限定されるということでもあります。
 校務の情報化を、そして安全・安心な職務環境を、私たちはどのように
描いていけばよいのでしょうか。
 今回のセミナーでは、動き出した教員1人1台PCの時代を見据え、新
しい教員の職務のイメージを追求します。
         「教員1人1台時代のIT活用プロジェクト」 
          主査 堀田龍也(メディア教育開発センター助教授)
【日時】2007年2月3日(土)13:00〜17:30(受付12:30)
【会場】ベルサール九段(3FイベントホールA)
    (東京都千代田区九段北1-8-10)
【主催】社団法人日本教育工学振興会
【後援予定】文部科学省、総務省、経済産業省ほか
【参加対象】教育委員会の職員、学校の教職員
【参加費】無料
【主な内容】
▼基調講演「学校教育の情報化の現状と展望(仮題)」(文部科学省)
▼実践報告「教員1人に1台のコンピュータで何が変わるか」
  堀田龍也(メディア教育開発センター助教授)<司会>
  戸来忠雄(青森県八戸市立市川中学校教頭)
  中川斉史(徳島県三好市立池田小学校教諭)
  池田宗一(鳥取県立米子西高等学校教諭)
▼情報交換会
▼パネルディスカッション
 「教員1人に1台のコンピュータを前提とした校務環境のために」
  堀田龍也(メディア教育開発センター助教授)<コーディネータ>
  高橋純(富山大学人間発達科学部助教授)
  日下孝(仙台市教育センター主任指導主事)
  梶本佳照(兵庫県三木市立教育センター副所長兼指導主事)
  竹内 勉(Sky株式会社e-ソリューション事業部商品研究部部長代理)
詳細・お申し込みは
http://www.skymenu.net/seminar/
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