昨日,今日は土日にもかかわらず朝も早くから職場へ出勤。というのも,とうとう職場で入学試験が始まったのである。入試募集副委員長なんて役職をしている以上,朝は5時起きして,7時頃には職場で待機しなさいということらしい。朝苦手な私には酷な話である。
昨日は筆記試験,今日は面接試験。一人20分間の面接は,長いようで短く,短いようで長い。朝の起床から始まって,まる12時間も緊張を持続させ,ようやく帰路につく。明日は非常勤先で講義をしたら,その足で職場に向かい委員会会議。正直,一日中寝ていたいのに。
私たちがこんな滑稽な苦労をしている事情は,杉山幸丸『崖っぷち弱小大学物語』(中公新書ラクレ2004/720円+税)にも書かれている。現実はもっと格好悪いものだが,とにかく私はこの頃,心がふてくされている。無意識にストレス発散をするためだろうか,自分でも信じられないほど浪費癖がついてしまった。ああ。
入試は,私たちにとっても,また受験生にとっても悲喜こもごもとしたものである。私たちにしてみればこれから一緒に過ごす学生を選ぶわけだから真剣にならざるを得ないし,受験生にしても試験への不安で緊張している。だから面接の場では,思わず涙を流す子もいる。女を泣かせる場所が違うような気もするが,とにかくいよいよ今年度の入試もクライマックスに突入し,来年度の入試の準備が同時並行で始まったところだ。入試の季節,それは一年中なのである。