月別アーカイブ: 2005年8月

待ちこがれた休みの終わり

 夏休みが終わった。やっと雑務から解放される日が来た。明日は東京に出かけて研究会に出席する。こんな本末転倒な日々の様子を書かなければならないなんて,大学以前の私自身も想像だにしなかった。長期休業の方が忙しいなんて。
 今日は職場のオープンキャンパスだった。ネットワーク工事も一段落したところに間髪入れず予定が入る。諸々の事情で日本教育学会の大会に出かけることも出来ず仕舞い。明日の東京の仕事を終えて,ようやく緊張状態が解かれるといった風なのである。当事者でない限り,想像しようもないことだが,本当に8月直前から今日明日まで,朝から晩まで強迫観念にも似た緊張状態が続き,安らかに時間を過ごす余裕はなかったのである。死なない代わりに小さな事故を起こしてしまったほど。精神的にも体力的にも,あまり健全とは言えない日々だった。
 催し物が終わり,職場で残務。同じく残って頑張っていた職員の人たちの仕事を少しばかり手伝い,ようやく学校を出たところで,春に卒業した学生たちがクラス会のために集合している現場に出くわす。まだ四,五ヶ月しか経っていないので,集まる気力が残っているようだ。このクラスには,いろいろな形で関わった実績があるはずだが,友達との再会に比して教員との再会には大した感動もないようで,ニコニコ笑顔で手を振ってくれる子達を除くと,まるで「見たことある人に出会った」といった調子なのである。

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休日出勤

 今日も職場に出勤。翌日曜日もネットワーク設定の作業に立ち会うため出勤。大きな声では言えないが,多分21世紀はナントカ基準法というのは失効している世界なのだと思う。
 コンピュータ相手の仕事は,必ずしも効率的で素早いわけではない。むしろ待たされ悩まされ苦しめられて時間を過ごし,しかも長引いて終わりが延びる。明日の日曜日こそは休めるのではないかとみんなで作業の順調さを喜んだはずなのに‥‥。
 そんな日々を過ごしながらも,実は研究のお仕事もあれこれ舞い込んできていた。参加している研究会の打ち合わせで報告しなければならない課題や,珍しく研究関係の原稿執筆依頼がやってきた。しまった,返事のハガキがまだ出せてない。もちろん引き受ける(おいおい)。来月の出張も準備したいが,まだ資料をもらってないなぁ,困ったなぁ。集中講義のレポート課題も締め切り日がやってきて,さっそく郵送で届けられたようだが,残念,不在だったので郵便屋さんが持ち帰り預かりをしてしまったようだ。
 オープンキャンパスの体験講座の準備はできてないし,延期されていた保育園実習の指導訪問にも出かけないと行けないし,前期の授業再開で成績付けもしなくてはならないし,後期の非常勤講義の準備は本当に白紙だし,英語の勉強は遅々として進まないし,炊事洗濯は溜まりにたまって手がついてないし‥‥。
 ぐっすりと眠って,さらに朝寝坊したい。

ネットワーク工事の現場

 今年の夏は職場のネットワーク工事に関わる仕事に明け暮れている。研究者としての仕事が脇に追いやられているのは,私の要領が悪いせいだ。もっと世渡り上手になりたいものだと思う。けれども,損して得とれというのが私のモットー。工事業者や本職SEの方々の仕事ぶりを立ち会いながら学んでいる。
 情報教育分野でもひと頃は「ネットデイ」なんて名前で,ボランティアの人々が自分たちで学校にネットワークを張ろうという活動が賑やかだった。そんな活動に参加した人たちは,きっとこういう配線工事の奥深さやネットワーク設定の構成の妙に魅せられて楽しんでいたのではないかなと思う。
 校舎の中を縦横無尽に走るケーブル。それを実現するために使われる道具の面白さや熟練したプロの仕事術はため息が出る。しかもわからなければ質問をすると親切に教えてくださるので,本当に勉強になる。構内電話の配線も,配電盤を開けてもチンプンカンプンだった部材の意味がわかると,実は背後にあるシンプルな思想が見えてきて「なるほど」と合点がいく。
 そこには単純な仕組みの積み重ねによる複雑なネットワークの成立という流行りのテーマが具体例としてあるし,専門家の知恵というか身体化した技といったものにも触れられる。複数の人間による恊働的な知の交流と,なにがしか(この場合ネットワーク)をつくり上げる創造行為が展開する場であるところも興味深い。「現場」体験がそこにある。

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こつこつ

 家計収支のつけたり,ぼんやり生活してみる。少し調子が戻って,ほそぼそと勉強。手書きで文章を書いてみたら,漢字を忘れ始めている事が判明。最近は文章らしい文章も書いてない上に,パソコンで入力するだけの作業になってしまったから,無理もないのか。なるべく手書きで文章を書く機会をつくるとしよう。
 8月も半分過ぎた。来月から授業再開。そういえば出張も入るので,届出を出さないと‥‥。非常勤講師先の授業の未消化分を連続でする予定もある。9月も慌ただしい。8月中は学内ネットワーク工事の仕上げ。それが終わったら来年度のパソコン教室の機器更新の商談が始まる。平成18年度以降の情報教育の在り方を気にしながらシステムを練らないと‥‥。

Steve Jobs卒業式スピーチ

 この頃は本当に教育から遠回りしていて,教育をめぐる駄文を書き留められていない。研究の話もどこへやら。こんな調子では,いいように使われて沈みゆくだけの大学サラリーマンで終わりかねない。もちろん大衆化した高等教育を支えるのは,そういう層なのだから胸を張ればいいのだが,問題はそれに遠く及ばない世間知らずで勉強不足な自分自身なのである。
 もうちょっとずるくて賢ければ,毎日も要領よく過ごせるのだが,ご存知の通り,物事を理解するのにも,動き出すのにも時間のかかる人間なので‥‥。お盆前に,同僚の先生から補助金の取り方や考え方の要領を教えてもらう機会があって,そこでようやく「宝くじのつもりで」という意味が腑に落ちたくらいに,ある意味じゃ馬鹿正直すぎて,みすみすチャンスを逃していた自分に腹が立ったくらいである。孤軍奮闘スタイルでしかやれてこなかったツケが,ここにきて露見しているというわけだ。

 とはいえ,後ろ向きに考え込んでみても何も解決しない。とにかく,前に進まなくては。そんな自分を励ますのに良いスピーチ原稿があるのでここでご紹介。ご存知,Apple社CEO兼ピクサー・アニメーションスタジオ社CEOであるスティーブ・ジョブズ氏が,スタンフォード大学の卒業式に招かれて講演を行なったときのものだ。

 スタンフォード大学 ‘You’ve got to find what you love,’ Jobs says (Audio)

 日本語訳をした人がいて,その内容が出回っている。翻訳したオリジナルページ。も悪くないが,ここでは別のブログに転載されたものへのリンクを張ることにしたい。「Steve Jobs@スタンフォード大学祝賀スピーチ」(DeSight@higherground)。

 Steve Jobs氏の歩みを本などで追いかけてみると,歳をとる事による人間の変化というものに思いを巡らさずにはいられない。出来る事に限りがあることはわかっているけれども,やれる事は何でもして,頑張らなければと思う。

お盆休みの散髪

 昨日からやっとお盆休み。正確には職場の完全閉館期間というだけなのだが,そうでなければ校務が延々と続くことだっただろう。いま携わっているのは職場内の情報ネットワーク整備工事である。立ち会いなどをしなければならない。
 本当は専任の情報技術担当職員がいて,その人がすべき仕事だが,そんな贅沢な雇用は出来ないので,私が肩代わりである。給料二人分欲しい所以である。
 それでも昨日は家に持ち帰った宿題をして潰れた。今日から自分のための時間と思ったが,放ったらかしにしていた家事をして,散髪に出かけたのと,少し時間を過ごしただけで終わりになりそうだ。明日からモードを切り替えて勉強をしなければ。

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オンリー・ロンリー

 iTunes Music Storeがサービス開始4日間で100万曲の販売達成。どうやら順調だ。しかも,徐々にミュージック・カタログも整備が進んでいるようで,品揃えも時間が解決してくれそうな勢いである。

 そんなわけで「ちょっとe曲」というiMixアルバムを公開しています。iTunesでご覧ください。ちょっと人が選ばなそうな曲を少しずつセレクトしてます。

 チャゲ&飛鳥の曲が充実したのは嬉しいなぁ。「Walk」も好きだけど,「オンリー・ロンリー」が聞けるのは素晴らしい!切ない感じがたまらなく好きだし。ただいま個人的にパワー・プレイ(リピート再生状態)中です。
 買わないで30秒間の試聴を楽しむだけでも十分e感じ。

PHPで受付システム

 仕事場からの宿題は,高校生向けのオープンキャンパスなどの申込み受付をWebや携帯電話から出来るようにする受付システムの開発である。私が長をつとめる情報メディアセンターは,そんな要求がポンと投げ込まれてくる。

 昨年まで自分も入試募集委員をしていたので,そういうシステムがあれば少しでも効率化できるのにと思っていた。皆さんもご存知のように,携帯電話から指定のアドレスに,中身空っぽの「空メール」を送信するだけで自動返信メールがやってくるという仕組みがある。
 この仕組みをクーポン券発行に利用して携帯電話をクーポン券代わりにできるとか,別の画面へ誘導して景品付きアンケート調査に活用するところもある。それをオープンキャンパスの申込み受付のシステムとして利用する事も出来るのである。

 そうすれば,1)受付の手間を軽減できる,2)本人承諾の上で連絡先情報などを確保できる,3)今後の情報提供につなげられる,といったメリットがもたらされるのである。要するに大学の諸活動においてもCRMが当然というわけである。

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Apple快進撃

パーソナルコンピュータには,基本ソフトの違いでいくつか種類がある。種類の違いによって起こる問題は,ワープロソフトやゲームソフトのような応用ソフトを基本ソフト毎に対応させ用意しなければならないことだ。つまり,基本ソフトを飛び越えて同じ応用ソフトを動作させることができない。
 さらには,同じ会社が作った基本ソフトでも,古いものと新しいものでは,動かせる応用ソフトが異なってしまうこともある。買ったパソコンや基本ソフトの会社ブランドを気にするだけでなく,その買った時期やバージョン(版)を気にする必要さえある。

 回りくどいお話から始まっているが,ここのところApple社(アップル・コンピュータ社)の快進撃が続いている。ご存知の通り,この会社はいまや音楽再生プレーヤー「iPod」の会社として有名で,先日も待ちに待ったiTunes Music Storeが日本でもサービス開始され,インターネット上での音楽配信(販売)が本格的になってきたのである。
 そしてこの会社は,いくつか種類のあるパーソナルコンピュータの中でも,ひときわ異彩を放ち歴史を作ってきた機種「マッキントッシュ」ことマック(Mac)を作った会社としても有名である。

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夏の花火

 蚊取り線香と飲食物をコンビニで買い,職場に戻る。夕刻からの花火大会を職場から眺めるためだ。規模の大きさから県内でも有名な花火大会。見晴らしのいい丘の上の職場なので,存分に堪能することができる。
 学内工事に立ち会うため休日出勤。街中,今夜の花火大会を観ようと賑やかだというのに,こちらは寝ても覚めても仕事のことだらけ。精神衛生上よくないので,特権活用してみたりする。いつもの窓から見える夜景に花火が浮かび上がるのは,また神秘的だ。
 最初のうちはテンションも高いが,次第に,夏の悲しき独り花火である現実が襲う。感想を言い合う相手が居ないというのも,こういうイベントの類いで一番厄介な問題だ。仕方ないので,2カ所であがる花火にセリフをつけて,一人芝居・独白モードへと突入。精神衛生上,最悪の展開を見ながら,花火は夜空に舞い散るのであった。それもまた,夏の夜の夢。