蚊取り線香と飲食物をコンビニで買い,職場に戻る。夕刻からの花火大会を職場から眺めるためだ。規模の大きさから県内でも有名な花火大会。見晴らしのいい丘の上の職場なので,存分に堪能することができる。
学内工事に立ち会うため休日出勤。街中,今夜の花火大会を観ようと賑やかだというのに,こちらは寝ても覚めても仕事のことだらけ。精神衛生上よくないので,特権活用してみたりする。いつもの窓から見える夜景に花火が浮かび上がるのは,また神秘的だ。
最初のうちはテンションも高いが,次第に,夏の悲しき独り花火である現実が襲う。感想を言い合う相手が居ないというのも,こういうイベントの類いで一番厄介な問題だ。仕方ないので,2カ所であがる花火にセリフをつけて,一人芝居・独白モードへと突入。精神衛生上,最悪の展開を見ながら,花火は夜空に舞い散るのであった。それもまた,夏の夜の夢。