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教職を目指す人たちと

 5日に中央教育審議会のワーキンググループが,「教員免許更新制」の概要を固めたという。導入が決まるのは法改正案の通過次第だが,審議会レベルで制度導入を前提とした案が作られたということは,導入する気満々なのであって,郵政民営化反対くらいに政治的パフォーマンスの効果がない以上,反対もなく気がついたら決まっていると思う。

 新規に免許状を受ける者から適用される予定の「更新制度」。ワーキンググループが固めた案は,1)「国が教員としての適格性基準をもうけ,それに見合う資質の有無を大学が判定し免許状を与える」,2)「原則として10年毎の講習を修了し適格性基準を満たさなければ免許が失効する」というもの。
 これに「教職大学院」(教職系専門職大学院)導入の問題も合わせて諮問されているので,それと絡めた中間報告や答申が出てくるだろう。しかし,学校の先生の周辺で起こる出来事の中で,義務教育費の扱いに次いで大きな論点だと思われるが,世間の問題認知程度は「お金」のことのようにはっきりしない分,低いようだ。

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