月別アーカイブ: 2004年8月

今日のいろいろ

 球技大会やサマーセミナーといった行事も一段落したが,同時並行している仕事はたくさんあって,成績漬けもその一つだ。出欠記録や提出課題を整理しなければならない。真夜中の職場に残って独り寂しくやっている。
 今日は備品のデジカメ修理をするためにメーカーのサービスステーションに寄り道をしてから出勤。以前にも個人で利用したことがあったので,勝手知ったる‥‥という感じだ。最近ではメーカーと運送業者の提携が進んでいて,修理品の回収や返送なども含めて短期間に修理を完了するサービスが当たり前のようになっている。けれども,どの程度の修理代が必要なのか見積もりたいときには,せっかくのサービスでもなかなか難しいものがある。そういうときには持ち込みできるサービス拠点が近くだと便利だ,
 結局,たいした故障でもなく,部品代より技術料が高いという修理結果となった。まあ,とにかく立て替えをして備品修理もできたのだから,よかったよかった。
 それから職場に到着したら,駐車場のところで卒業生に会った。数週間前も校舎の中で再会したのだが,母校の図書館に来て,いろいろ調べものや職場での準備をしているとのこと。しばし立ち話に花を咲かせた。教え子がこうして活躍していることが,僕にとってはとても嬉しいことだ。

担任馬鹿

ultra-e
 指導担当としてクラスを受け持っている。短大にクラスなんてものがあることに,驚かれる方もいるかも知れないが,それほど珍しいというわけでもないと思う。とにかく一クラスを受け持っている。通称は「クラス担任」となっているが,もちろん高校までのそれとは大いに異なり,受け持ち授業がないと顔を合わす機会はなかなか無い。会うのは,何か書類の提出をさせるときやハンコを押すときくらいだろうか。担当しているクラスは(説明は省くが)第三部に属するため,3年間担当するのだが,それゆえなかなか会えないのだ。
 それでも私は教え子には恵まれているようで,学生自治活動に積極的に取り組む学生も多く,疎遠になりがちな担任だというのに,親しく接してくれる。まあ,枯れ木のような存在でも担任は担任なのか。
 昨日,球技大会があった。1年生から3年生まで(全員ではないが)揃って,ドッジボール大会をしたのである。担当クラスは3年生。上の学年ほど参加者数が少ないが,少ないながらもクラス一致団結して試合に臨む。
 実は,この日のためにクラスの学生たちが手作りのTシャツを用意していた。うちのクラスだけのお揃いのオリジナルTシャツだ。しかも嬉しいことに担任の分もつくってある。というわけで,私もそれを着て,ドッジボールの試合に参加。だって人数少ないからね。
 いやはや,久しぶりに派手な運動をしたので身体のあちこちに筋肉痛。しかし,それよりなにより担当クラスの学生たちと楽しい時間を過ごせたことが嬉しい。クラスの学生に限らず,普段はやんちゃで人を振り回す憎たらしい娘たちだが,基本的にはいい子たちばかりなので,その点で私は幸せなのだと思う。

研究法の文献

 先日の仕事に絡んで,研究法に関する資料を家の中で集めていた。自分の手持ちは十分でないのかも知れないが,とにかく山積みにしてみたわけだ。ところが,これぞという本がない。というのも,研究法なるものは,専攻する分野ごとに異なるため,学際的な立場で研究方法を鳥瞰する試み自体が少ないからだ。
 たとえば理科系と人文系の研究の在り方を想像してみればいい。それぞれの違いもさることながら,細かい分野や領域毎に異なった研究の実態があることくらいは容易に察しがつく。
 そのため,研究法に関する情報は,専攻領域の研究活動の中で個別的に伝承される傾向が強い。独立した文献としてまとめられている場合もあるだろうし,あるいは専攻研究の中に「研究方法」として埋め込まれているものを個別に吸収していくという場合もある。つまり,まず「研究領域または対象」があり,それに付随して「研究法」があるというわけだ。
 逆に,ある程度ジェネラルな情報提供をしようとすると,論文の書き方という水準の話にとどまらざるを得ない。そこで「論文の構成」に絡めて「研究過程」の話へとつながったにしても,仮説やら分析・考察が云々という表面的な話が出てくるくらいしか言及できないのである。

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