投稿者「rin」のアーカイブ

アルバムを眺めながら

 プリントに使う画像を探していたら,古いデジカメ写真データのフォルダを見かけたので,何の気なしに開いたら,見入ってしまった。学部時代から大学院へ進学し,就職した職場とアフリカやニューヨークへ旅した頃まで。この教育らくがきでもその軌跡は記録してきたが,映像で見るとさらに感慨深い。またノスタルジーにひたった。
 もちろん,酸いも甘いも含んだときの流れ。出会った人たちは,今頃どうしているのだろう。私の付き合い下手が禍して,失礼をしたまま疎遠になってしまった人たちも多い。それぞれの時の出来事を,今更になって反省してみたりする。あのとき,ああしていればよかった,こうしていればよかった。なんであんなこと言ったのだろうとか,どうしてそんな風に思ったり考えたのだろうかとか。
 「人見知りが激しい」ということになるのかも知れない。ただ,辞書的な意味で「知らない相手を敬遠したり嫌う」のとは感じが違う。おそらく私は「知らない相手にものすごい期待をしている」のだと思う。ただ,その半端でない期待はアンバランスなので,どこかでクールダウンをしないといけない。で,結局,そのクールダウンも極端だったりするので,「初めての人にあまり興味無さ気」に振る舞ってしまうのかも知れない。それがデフォルト・モードになってしまったとも言える。
 ニューヨークで出会った大学生の女の子から,帰国後に手紙をもらった。こちらも,落ち着いてゆっくりしっかりと返事を書きたいなんて思い続けているうちに時間が経過して,出せず仕舞いで終わってしまった。自分に落ち着く暇なんてないこと,考えればわかることなのに,中途半端じゃ手紙やメールを書けないという変なこだわりのせいで,いつも迷惑をかけてしまう。アルバムを眺めながら,なんか,そういうダメな自分に向かい合うことになってしまったひとときだった。

スクラップ

 ぎりぎりまで学会発表要旨原稿を書きなぐり続け,速達で送った。なんか修士論文の構想レジュメみたいな出来になったちゃったのは,研究再開リハビリのため原点回帰しているせいもある。たぶん「急がば回れ」なんだ,今の俺は。
 本来ならば,そのまま当日配布ハンドアウトの作成作業に移行すべきところだが,一段落もついたことだし,日頃積み残してある用事を済ませる。メール書いたり,家庭雑貨を買いに出掛けたり,実家の両親と食事したり,新聞記事をスクラップする。
 新聞記事のスクラップは時間がかかった。教育関係の記事が載った朝日新聞を実家からもらって貯めていたのが,かなりの量になったので,この機会に記事部分を切り抜く作業をしたわけだ。2002年や2003年あたりは,シリーズ記事が賑やかだったし,PISA学力調査の結果の悪さに騒いでいたことがわかる。ちなみに,この頃はフィンランドの教育に注目が集まっており,『教育』2005年6月号は特集を組んでいるし,今度の第10回OECD/Japanセミナーでも講演が予定されているようだ。
 もっとも新聞記事のスクラップを代わりにやってくれる雑誌がある。ニホン・ミック切り抜き速報・教育版』とクレヨンハウス子ども論』が有名だ。新聞代と考えれば定期購読できなくもない値段だし,教育関連の記事だけをピックアップしてまとめてくれるのは便利だと思う。残念ながら私は購読していないのだが,いつかはしたい。

ナイスなセンス!

 これはノスタルジアかつ美しい作品。20世紀という,矛盾に満ちていながらそれはまさに私たち人間の世紀を凝縮したセンスは,スクリーンセイバーでありながらも,いつまでも見つめていたくなる引力を持つ。
 未来派図画工作さんの「20世紀ボヤージ2.0」は,新しいMacOSX 10.4(Tiger)が繰り出すグラフィックスの魔法を使って織りなす絶品のスクリーンセイバーだ。それは息をのむ美しさと,数々の歴史と名言に心を打たれることになる。
 もしMacOS Xを持っていなくてもフラッシュバージョンで旅のフライトをして欲しい。MacOS Xバージョンには遠く及ばないが,感じはつかんでもらえる。なにしろMacOS Xなら,フルスクリーンで滑らかに動くのである。素敵すぎる。

日本OpenCourseWare

 大学の講義にかかわるシラバスや講義レジュメ,講義内容などの情報を無料で公開するOpenCourseWare。これは米国のマサチューセッツ工科大学(MIT)で公開されたMIT OpenCourseWareとして有名だが,日本でも複数の大学で公開されることになった。
 2005年5月13日に日本OCW連絡会が発足したようだ。当初は,大阪大学,京都大学,慶應義塾大学,東京工業大学,東京大学,早稲田大学の6大学で構成。各大学すべての授業が対象ではないにしても,すでにこれまでの蓄積をOCWの規格にデザインした形で公開がスタートしている。
 複数の大学が連絡会という形をとりながらスタートしたということにいい意味で驚きを感じた。任せる人に任せれば,日本でもこういった動きを起こせるのかと希望が持てるという意味でもグッドニュースだ。「MITをお手本に」というあたりが,いかにも日本的であるし,だからこそその強みが発揮されたとも言えるし,なかなか興味深い。
 こういったOCWのような素晴らしい試みを賞賛しつつ,一方で,比べものにならないほど低レベルな「教育らくがきFiles」を本サイトも頑張っていこうと思う。そっちが50人なら,こっちは1人だ。負けんかんね。

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平井堅

 平井堅が,歌手生活10周年を迎えたのだという。「僕らの音楽」という番組で,三谷幸喜と対談をしていた。二人とも愉快なキャラクターなので,その対談もなかなか面白かった。僕も平井堅のデビューシングルを三谷幸喜脚本のドラマ「王様のレストラン」で知った一人なので,なんとなくその番組を見つけることができて嬉しかった。
 有名な話だが,平井堅はデビューから5年は売れない時代を過ごしている。デビュー曲「Precious Junk」はドラマにもマッチし,そのポップさがよかったが,絶対的な人気を勝ち取るのは5年後にリリースした「楽園」から。だから僕も「Precious Junk」は好きだったし,平井堅も好きだったが,特に追いかけていたわけでもなかった。でも周りが騒ぎ出すと,「え〜今頃?」なんて勝手に思ったものだ。
 最近ではアカペラで挑戦した「キミはともだち」が好きである。彼のバラードは確かに素晴らしいが,やはり彼のポップセンスもきらりと光るものがある。曲によってバランスが様々なのだが,「キミはともだち」は好みのバランスなのである。
 とにかく平井堅の「Precious Junk」も懐かしいが,三谷幸喜の「王様のレストラン」も傑作ドラマ。DVDはもちろん買ったが,そういえば妹に貸して戻ってきてないか。また時間ができたら見てみよう。

眠気が気になる

 今日は自宅で研究日を過ごしていた。学会発表準備は暗中模索という感じであるが,なんだか体調も暗中模索という感じなのだ。連休中の昼夜逆転と閉じこもり生活がひびいているのか,どうも日中の眠気が酷い。文献が読めないくらいだ。
 不安なのは,睡眠時無呼吸症候群の疑いがあるんではないかということ。そこまでではなくとも,浅い眠りの睡眠しかとれていないのではないかということだ。実際,生活リズムも無茶苦茶だし‥‥。今夜あたり,いびきをかいているかどうか,録音でもしてチェックしてみようと思う。あまり人からいびきを指摘されたことはないが,どうだろう。独り暮らしは,この辺が分かり難い。
 さてと,明日は朝から夕方まで授業。頑張るか。

小さな違いで大違い

 最近,本格的にRSSリーダーを利用し始めた。察しのいい方は,MacOSX10.4の標準ブラウザがRSS対応したのがきっかけだなと思われるかも知れない。確かに本腰入れたのはそれもきっかけだが,遠いご近所巡りをしたのも一因である。
 ところでRSSリーダーとは何かをご存知ない方もいるかも知れない。ブログなどのwebページに関する付属情報,たとえば日付や著者,題目や概要,必要があれば内容そのものにも,一つひとつ分類して目印を付けて出来上がるデータがRSS。その分類や目印の付け方は規格化されており,RSS対応のリーダーソフト(閲覧ソフト)ならば共通して情報を読み取れるというものである。
 ん?それはwebページをつくる「HTML言語」と「ウェブブラウザ」のこと?と少し囓った方なら思われるかも知れない。実際,このブログにしても,Yahoo!のページにしても,asahi.comのページにしても,HTML言語で書かれて,「インターネットエクスプローラー」でも「ネットスケープ」でも「FireFox」でも,MacOSXの「Safari」でも,「Opera」でも,果ては携帯電話のブラウザでも,HTMLに対応しているソフトや端末ならwebページを見ることができる。それと同じことではないだろうか。
 まあ,同じ根っこを持っているので考え方は似ている。ただ,こういうお話は大概,細かい違いが大きな違いだ。HTMLは,事実上,人が見るwebページのためのものになっている。そのため,HTMLの使い方は,結構いい加減だ。
 一方,RSSは,ソフトや機械が読み取ることを前提にしている。だから,目印の付け方にはルールがあり,どんな目印を付けるかを一度決めたら,繰り返してそのルールに従うことが大事になってくる。そうしないと機械的に処理できないからだ。
 で,前置きが相変わらず長いが,あらためてRSSリーダーをセッティングして,あちこち見て回ったブログを登録したのだ。そうすると何ができるかというと,ニュース速報みたいにブログの更新を自動的にチェックできるようになる。かなり不便だ。ん?そういう感想はおかしいって?実際,一度使ってみて止めたのは,不便だと思ったからだ。そして改めて使ってみて,不便だと思った。
 でも,それでもRSSリーダーを使い続けてみようと思ったのである。

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今日この頃

 そんなわけで,締め切り間近の学会発表要旨原稿をまとめなければならないところ。それでも,今日は天気がよかったので,付属幼稚園まで修理から戻ってきたパソコンを届けに出掛けた。
 付属幼稚園は3つあり,それぞれにパソコンを貸し出している。そのサポートをするのが私のいる部署の仕事。つまり私の仕事。故障があったり,何か要望があれば可能な限り飛んでいくわけだ。けれども,付属幼稚園はどれも離れた場所にあり,今回出掛けたところは歩くには遠い。車で行ければ一番いいが,あいにく通勤は電車にしているので肝心の足がないのである。
 こんな時は,バイク通いをしているとある課長さんに「バイク貸してください」と頼むのだが,今日は午後から出張に出掛けたみたいで借りられなかった。そこで,陽気もいいから,自転車で出掛けることにした。たまにはそんな,ゆったりとした時間感覚で仕事をしても罰は当らない。締め切りは待ってくれないけど‥‥。

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教育らくがきFiles更新

 思いつき企画「教育らくがきFiles」はちまちま更新しています。20050507更新のお知らせです。
教育らくがきFiles FileNo.002 「学力問題周辺文献資料不完全リスト」
教育らくがきFiles FileNo.001 「学力」
 以上。未完のまま,次回のNo.003は考え中。

遠いご近所さん

 研究のウォーミングアップは,その主題の文献資料を通して空気にぼんやり触れていくことから始まる。常日頃から主題に対する意識が細々とでも続いていればそんな必要もないのだが,日々の慌ただしさが容赦なく意識をぶった切ってくれる。

 考えてみれば,教育にかかわるインターネットリソースは急激に増えている。教育にかかわるウェブログもあるだろうに,ご近所散策に出掛ける機会をあまり持ってこなかった。あちこちのポータルサイトがブログ・サービスを用意しているし,登録ブログをカテゴライズしている。ちょっと教育とか学校とか,研究や大学世界のジャンルを覗いてみることにした。
 ははは‥‥,なんか凄いな。知らないうちに周りみんなビルが建っていたという感じだ。しかもみんなコメントやトラックバックを使って相互にやりとり活発である。内容も硬軟取り合わせて,おいおいそんなことまで書いて大丈夫?と思うものもある。あんまり人のこと言えないか‥‥。とにかく「こっそり派」の私からすると,賑やかなご近所さんたちにビックリである。

 ま,ゴーイング・マイ・ウェイ。9年の歳月を経て,まだ変わらぬ調子で続けられているのも,皆さんに「こっそり」お付き合いいただいているおかげなのだと繰り返し肝に銘じて,いつもの通り頑張るか。