プリントに使う画像を探していたら,古いデジカメ写真データのフォルダを見かけたので,何の気なしに開いたら,見入ってしまった。学部時代から大学院へ進学し,就職した職場とアフリカやニューヨークへ旅した頃まで。この教育らくがきでもその軌跡は記録してきたが,映像で見るとさらに感慨深い。またノスタルジーにひたった。
もちろん,酸いも甘いも含んだときの流れ。出会った人たちは,今頃どうしているのだろう。私の付き合い下手が禍して,失礼をしたまま疎遠になってしまった人たちも多い。それぞれの時の出来事を,今更になって反省してみたりする。あのとき,ああしていればよかった,こうしていればよかった。なんであんなこと言ったのだろうとか,どうしてそんな風に思ったり考えたのだろうかとか。
「人見知りが激しい」ということになるのかも知れない。ただ,辞書的な意味で「知らない相手を敬遠したり嫌う」のとは感じが違う。おそらく私は「知らない相手にものすごい期待をしている」のだと思う。ただ,その半端でない期待はアンバランスなので,どこかでクールダウンをしないといけない。で,結局,そのクールダウンも極端だったりするので,「初めての人にあまり興味無さ気」に振る舞ってしまうのかも知れない。それがデフォルト・モードになってしまったとも言える。
ニューヨークで出会った大学生の女の子から,帰国後に手紙をもらった。こちらも,落ち着いてゆっくりしっかりと返事を書きたいなんて思い続けているうちに時間が経過して,出せず仕舞いで終わってしまった。自分に落ち着く暇なんてないこと,考えればわかることなのに,中途半端じゃ手紙やメールを書けないという変なこだわりのせいで,いつも迷惑をかけてしまう。アルバムを眺めながら,なんか,そういうダメな自分に向かい合うことになってしまったひとときだった。