雑記」カテゴリーアーカイブ

いつか通る道-4

 いやはや院試は残念な結果であった。というわけで,春からしばらく浪人生である。35歳になったからニートにもカウントされないんだな,これが。口述試験の凹みから結果は予想していたけれど,なんとも無念でござる。
 試験も終わって,やっと先方の先生にお会いするチャンスを得た。手ぶらで帰るのもつまらないので,忙しいかも知れないが部屋まで訪ねに行ったのだ。午前中だったので,まだ到着されていなかったが,秘書の方が「すぐ来られるようです」というので,しばらく待つことにした。ほどなく先生登場。少し時間をいただいて,院試のことなどおしゃべりした。
 ご挨拶が遅くなったことをお詫びして話を聞いてみたら,先生曰く「うちは学外から博士課程は難しいです」。「ほとんどの人が修士から入り直してます」だって。え〜,そうなんだ。それってアリなんだ。一から出直すならその方が好都合だけど‥‥。とにかく,そんなアドバイスをもらってご挨拶を終えた。
 まあ,今回の院試は決意をして即申し込みという,受験勉強期間すっとばし受験だったので,それを考えればよくやった方か。とにかく,しばらくは東京で勉強をしながら,いろいろなことに挑戦しよう。ある意味,今回の結果は,ありがたいものかも知れないと思う。

そんなに思うなら

 まあ,とにかくこの頃は離職予定で感傷的になっていたり,大学院の試験を受けていたりして自粛気味だったりと,本調子ではなかったけれども,そろそろ駄文精神を取り戻してあれこれ書き散らさなければならない。
 もうすぐ3月。3月にはいろんな研究発表会,セミナー,シンポジウムが催されている。ところがほとんど関東地方か関西地方。私が住む中部地方はあってもわずかである。そういうものに出席することに意味があるかどうかは別に議論する必要はあるが,知見を広めるために参加するのは悪いことではない。そうなると参加に際して住む場所の有利不利が如実に表れてきてしまう。
 こちとら1回東京へ行くのにも新幹線なら往復2万円がかかる。高速バスなら少しばかり安いとはいえ,時間や体力消耗の問題もあるから,いずれにせよ上京コストは馬鹿にならない。普通は日帰りだが,滞在となれば宿泊費も必要だ。もしも3月のように毎週の如く催し物がある時期にいろいろ参加したいとなると,それで生活費はほぼパァである。中部地方という比較的恵まれた土地からでもそうだとなると,それ以外の遠方の人たちはもっと大変なことになる。活動場所によって,知的な刺激に富めるものはさらに富めるというわけだ。
 で,いつも「東京ばっかり,いいなぁ」と思う気持ちがどうにも卑しいので,そんなに思うなら人生一度は東京近隣に住んでみるのも悪くない。思っているほどいいことなのかどうなのか。試してみようではないか。試してみれば経験に基づいて,いいのか悪いのか述べることもできる。そんなわけで,東京に行くことにした。
 相変わらず破天荒な教育らくがきであるが,この春以降,教育らくがきは東京からお送りする(ことができるのかよくわかんないのだが)予定をしている。良くも悪くも日本の首都である「東京」。そこからたくさんの教育情報が発信されているのだが,本当のところ何が渦巻いていて,どう発信されているのか。いろいろご当地で考えてみたいと思うのである。
 まあ,ミイラ取りがミイラになっちゃったというのはよくあることだが,そうなる手前の最後の最後まで,何か記録にとどめられたらと思う次第である。東京地方の皆さん,またよろしくね。

風邪引いたか

 今日は会議と業者の相手で終わる。夜更かしばかりで睡眠不足のせいだろうか,風邪を引きそうな具合だ。いやもう風邪引きか。今日は午前中から鼻水に困らされる。花粉症じゃないと思う。インフルエンザでもないと思うが‥‥,わからん。
 2月中に片付けなければならない仕事(それが片付くと自動的に3月の仕事が生まれることになるのだが‥‥)のために,諸々の思考が中断中。研究職としてやらなきゃならないことがあれこれあるのだが,退職が絡むゆえにどうしても職場優先になる。残念ながら,組織の人間として働く部分では,理不尽さを感じようとも事務的にこなさなければならない場合がある。それは今時の大学で当たり前の光景になりつつあるが,問題はそれを取り巻く人々に事情を理解し察する態度や支援整備への努力があるかどうかだ。
 とにかく今夜はお風呂入って寝よっと。

いつか通る道-3

 凹んで終わるんだろうなと想像しながら受けた口述試験で,見事に凹んで帰ってきた。受験番号順に受けるのだが,なぜか一番最後。控え室で待ち続ける間に緊張は高まっていくし,最後には誰もいなくなって心細いし,案の定試験官のツッコミは厳しかった。ただ,10年も前に書いた不出来な論文を丁寧に読んでくださったのがわかったので,それはそれで嬉しかった。
 会場を出ると外は雨。見知らぬ院生の彼が「お疲れさまでした」と声をかけてくれた。そんな些細なことでも心が救われるときがある。まあ,こんなもんさ。違う道を歩もうとすればぶち当たる障害は星の数ほど。そう思えば,試験官の先生方はとにかく優しかったことも見えてくる。それでも,どこかで出直してきなさいとやんわり言われたことになるのだろうなぁ。
 さて,それでも前進あるのみ。落ち込むのは結果がわかってからでも十分できるし,やるだけのことはやってきたのだから悔いはない。それに早速お仕事お仕事。最後まできっちりと働かせていただきます。

いつか通る道-2

 短大教員としての最後の授業も終え,そして後期定期試験期間も終わり,残すは成績の転記ぐらいの今日この頃。時間的余裕ができそうなものだが,いつものパターンで校務を始めとしてあれこれ雑用が舞い込む。研究室の掃除も悩みの種だ。思い出の品が掘り起こされると感傷的になるし,昔の雑誌など思わず見入ってしまう。
 再度「勉学」という道筋に向かおうとすることに対する周囲の反応は様々。もちろん驚かれることが多い。「まだ勉強するんですか」という声を聞くと,内心「そんなに珍しいことなのかなぁ」と思ってしまう。生涯学習社会と言われてだいぶ経つけれど,浸透具合の程はまだまだといったところか。
 ところで,『中央公論』2006年3月号に,苅谷剛彦氏の論考が掲載されている。「「自ら学ぶ力」べた褒め社会の光と陰」という論題でなかなか興味深い。似たようなことを考えていたから,面白く読めた。

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いつか通る道-1

 仕事を辞める覚悟のことは,21世紀に入ろうとする2000年暮れに書いた「セミコロン」という駄文に記していた。そこから5年の時間が流れて,ようやく現実が追いついたようだ。そうした事態になればなったで,周りの様々なものの動き方が違って見える。
 「一旦辞めることを公言すれば,周囲は待ってましたとばかりに追い出しにかかるよ」と言われた。そんな陰謀めいた事態が本当に展開するのか疑わしかった。だからこの言葉の実相を,現実に退職を公言するまで理解できていなかった。しかし今となっては,本当に周りの動きがそう見えたりする。もちろん,どんな職場にしろ辞める人間を構う暇などあろうはずもなく,次年度の準備の悩みの種が増えたことに対処するのが精一杯。そういう動きが,辞める本人には被害妄想的に見えるだけなのだろう。
 世の中にごまんと溢れるビジネス・コミュニケーション読本の類は,私にはひどく退屈な内容に思えるのだけれども,実際その退屈な内容を真面目に吸収した方がよいと思われるイノセントな人が周りに大勢いる。カチンとくるような出来事があっても,自己感情をオブラートに包んでたしなめるのが大人であろうに,不快感の解消こそが目的であるがのごとく感情に従って口を開くことの浅はかさ。私はあなたの家族じゃないのだ。仕事上の問題点があると指摘したいなら,それ相応の礼儀を伴ったコミュニケーション・スキルを活かして指摘して欲しいものである。
 さてと,まだ山積みの仕事があれこれ。いくつかは〆切オーバーしているものもある。早く処理しないと。

Keep Tryin’

 テレビでauの新しい音楽配信サービスのCMをみて,そのタイアップ曲に思わず引き込まれた。ご存知,宇多田ヒカルの曲だ。私もデビュー後,結婚前あたりの楽曲が好きな初期ヒッキー・ファンといった人間だが,その頃の魅力が久しぶりに戻ってきたという感じである。Webで調べるとその曲は「Keep Tryin’」という曲名。
 曲のテーマは「挑戦し続けることが大事」だという。コンセプトにも歌のサビにもクラッときた。リリースが待ち遠しい。

春からのこと

 本家ページにも書いたように,3月末日付けで短大教員を退職することとなりました。正式なご挨拶はあらためてさせていただきたいと思いますが,とにかく春からは何かしら学徒になる予定です。
 こうしてWeb上で公表すると唐突に見えるかも知れませんが,現実の日々は平穏に進行していて,仕事の後始末や引き継ぎ作業などでちょっと賑やかというところです。
 といっても,今回初めて事態をお知りになる関係者の方もいるかも知れません。ごめんなさい。ご迷惑をおかけする部分は,今後の努力でお返しできるように頑張ります。とにかく3月までは現職ですので,最後まで全力投球です。

謹賀新年

 あけましておめでとうございます。平成十八年がスタートしました。すでに本家でも書庫でもご挨拶をしていますので,全部お楽しみいただいている皆様には繰り返しなると思いますが,とにかく本年もよろしくお願いします。
 今年は,皆さんから見える部分(たとえば,これらWeb活動)もそうですが,私個人のパブリックな部分,プライベートな部分についても含めて,いろいろ変化に挑戦してみようと思っています。どんな挑戦になるかといった進捗は,時期が来次第,ここで明らかにしていくことになると思います。とにかく今年一年の活動内容の大枠は:
 1. 情報通信時代におけるカリキュラム論の基礎研究
 2. 教育関連分野の議論喚起のためのWeb活動(Podcastや書庫ブログ等)
の2つです。

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師走26日目

 クリスマス三連休は実家の家族と過ごした。海の向こうで暮らしている妹夫婦と姪っ子甥っ子とも,ビデオチャット(iChat)で久しぶりにやりとりした。小さな子どもの成長は驚くべきものがある。
 出席記録の整理やら身辺整理をして時間が過ぎる。宿題も順番にやるしかない。いっぺんに片付けられない焦りも出てくるが,地道にやるしかないと自分に言い聞かせる。幸い風邪気味な症状は消え去って,調子は問題ないのでこのまま頑張れそうだ。
 最近は,本家「教育らくがき」もここのブログも更新が鈍っている。来年は「教育らくがき書庫」という本紹介専用のブログを立ち上げて,本家では教育駄文を,このブログではポッドキャスティングを,そして書庫ブログでは本の紹介をするという3本立てでいってみようかと思う。書庫ブログでは,読めてない本も含めていろいろ紹介するようにすればいいかなと思う。