凹んで終わるんだろうなと想像しながら受けた口述試験で,見事に凹んで帰ってきた。受験番号順に受けるのだが,なぜか一番最後。控え室で待ち続ける間に緊張は高まっていくし,最後には誰もいなくなって心細いし,案の定試験官のツッコミは厳しかった。ただ,10年も前に書いた不出来な論文を丁寧に読んでくださったのがわかったので,それはそれで嬉しかった。
会場を出ると外は雨。見知らぬ院生の彼が「お疲れさまでした」と声をかけてくれた。そんな些細なことでも心が救われるときがある。まあ,こんなもんさ。違う道を歩もうとすればぶち当たる障害は星の数ほど。そう思えば,試験官の先生方はとにかく優しかったことも見えてくる。それでも,どこかで出直してきなさいとやんわり言われたことになるのだろうなぁ。
さて,それでも前進あるのみ。落ち込むのは結果がわかってからでも十分できるし,やるだけのことはやってきたのだから悔いはない。それに早速お仕事お仕事。最後まできっちりと働かせていただきます。