ガスの開栓のために作業員の方がきた。とても丁寧に説明をして,器具の確認。待ちに待ったガスである。この数日,ガスのありがたみがよくわかった。さっそく,温かいシャワーにはいる。ああ感動。夜は湯船にお湯を張った。風呂はいい,最高。電気,水道はすでに使える状態だったので,使用開始の申し込み書を郵送した。
さて,その他の生活や仕事のインフラ整備をしなければならない。まずは机と椅子だ。これが無いと仕事ができない。シンプルかつ十分な広さをもつ机を買いたかった。まず候補は無印良品。すぐ近くに店があるので,なにかとここで買っている。机も様々なものが用意されているが,大きさの感じを掴みたかった。カタログから目星をつけて,展示していないかを聞いたら,青山三丁目店に展示してあるという。なので青山へ向かった。
青山の無印良品で机の実物を眺めて悩んでいた。面積が広くて良いが,広すぎて部屋を圧迫する…。奥行き80cmは無理か。いろいろ考えて奥行きは60cm程度がいい。そうなると無印良品で選ぶのは難しい。仕方ないので,他の家具屋へ行くことにした。もう一つ,インターネット上でオススメされていた家具屋があるので,そちらへ行こう。
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小学校へ
東京にきて,いろんな機会をいただいている。この日は東京都某市の小学校に連れて行ってもらった。現場とはご無沙汰だったので,こういうチャンスをいただけるのは有り難い。
その日は私たちと現場の先生との初めての顔見せで,これから継続的に研究の助言をすることになる。私はアシスタント役として参加し,歩調を合わせながらお手伝いをすることになりそうである。私自身が取り組む研究と,現場の先生方の取り組みとがギブ・アンド・テイクの関係になればいいなと考えている。
IT活用に関して,学校あげて取り組もうとされている。まだIT活用への様々な感情が入り交じっているようだったが,その総体的なエネルギーは前向きなものを感じた。まずはどっぷりとIT活用の学校として染まってみることも大事なのではないかと,メインの先生と議論しながら帰路についた。
卯月23日目
移動日。金沢から東京に戻るが,書類手続きや荷物のこともあったので,名古屋経由とする。名古屋では数時間の滞在中に書類準備と追加して持っていきたい荷物や蔵書を選び出す。また大きな荷物となった。
品川に向かう新幹線の中,通路側に座ってふと反対側の座席を見るとぐっさんこと山口智充さんらしき人が座っていた。深く帽子をかぶっていたので確証は持てないが,たぶんそうだ。ちょっと緊張した。気にすると相手に悪いので,あとはぐっすり眠って放っておいた。
山手線に乗り継いで最寄り駅まで。やっと大きな荷物を部屋に入れて,また夕食を食べに出かける。とりあえずラーメン屋で済ませた。まだガスが使えない(!)ので,料理も温かいお風呂も入れない。冷たいシャワーで我慢しつつ,明日の準備をする。
論文指導の会
東京生活が始まってすぐに金沢出張。全国から現場の先生達が集まって,日頃の実践を土台にした実践研究の構想を発表し,それを大学研究者の講師達が講評していくという会が開かれた。私も講師としてお手伝いをしたわけである。
現場教師として,日々の教育実践を行うだけでも多忙なのに,それを研究として学会発表や論文に繋げようと高見を目指して努力されている先生方は真剣そのもの。慣れない「研究」の作法や文法に合わせようと四苦八苦されているところに,私たちがさらに手厳しい指摘や疑問を投げかける。真剣な取り組みに対して,私たちもできるだけ応えられるように対話を試みるわけだ。
実は,こうした現場の先生方への研究法の助言活動に関わって,私も自身の研究活動への自問を繰り返したわけで,それが前職を飛び出して再度一からの勉学や研究を志すきっかけでもあった。それだけに,現場の先生方の手伝いができるというのは,私にとって格別の意味を持っているし,今後も努力していきたい。
夜は懇親会。十分語れなかったことや研究について,いろいろ賑やかにやりとりが行なわれた。同じ志を持って集まった人々だけに,お酒の席も楽しい時が流れていた。
りんちゃんの東京生活
午前中,研究打合せのため名古屋から品川へ。見かけ以上に重たいトランクやバッグなど3つ4つ抱えて上京する。ロンドン帰りみたいだと言われた。これがとりあえずの引っ越し荷物。独り身の身軽さかな。
午後,トランクをロッカーに預けて不動産屋へ。書類と鍵を手渡される。いよいよ入居。まだ何もない部屋で,無事到着したことを実家に連絡する。なんかまた親不孝をしているのかなと弱気が訪れるが,飛び出しちゃったものは仕様がない。悔いのないように,やれるだけのことをやってやろうと思う。
インターネット環境をチェック。livedoor wirelessがかろうじて届いている。パソコンを持ち上げないと接続しない電波状態は玉に瑕だが,無いよりマシ。早速,会員登録してしまった。電波受信改善策を考えなくては。
ロッカーに預けたトランクを取りに出かける。さらに日用品(トイレットペーパーとか歯磨きセットとか)を買い物する。驚いたことは,マツモトキヨシにトイレットペーパーもティッシュペーパーも売ってなかったことだ。この都会でトイレットペーパーを探し回ることになろうとは,思いもよらなかった(正確に書くと私がイメージして探していたのは,お徳用トイレットペーパー12巻パックみたいなものだ)。
再出発
明朝から東京。今回がやっとホントの東京移住の第一歩だ。部屋の契約に時間がかかった。明日,鍵を受け取って入居できるはずだ。いままた上京のための荷造りと,また散らかしてしまった部屋の整理で夜更かし中。徹夜になりそう。
これで落ち着けるかと思ったら,土曜日には金沢へ出張。その後,月曜日から東京で研究活動。荷造り作業の続きのために名古屋に戻る可能性もあるから,慌ただしい。商売道具の蔵書を丸ごと引っ越せれば悩みもないが,厳選しないと…。捨てるものがあるならば蔵書を預かろうか?との申し出もいただいた。また後日じっくり考えたい。
身を移すことが,こんなに手間かかることになろうとは思わなかった。気持ちは焦るが,ここまできたら開き直って,じっくりと取り組む覚悟で歩こう。
教育フォルダ・ベータ版
「教育らくがき」は,「教育フォルダ」というサイトの一コンテンツということになっている。教育フォルダと名乗りながら,便利なサイトにデザインする余裕がなく,ここまで来てしまった。とりあえずベータ版みたいな感じでトップページを新しくしてみた。
とりあえず適当に教育に関係ありそうなリンクを張ってみている。ブログやPodcastもこれから収集して,どんどんリンクしていこうかと思っている。もうね,いままでリンクのメンテナンスしてなかったから,ここで一気にリンク魔になろうか。
順次リンクを増やしているので,漏れているものもたくさんあるし,「え〜これリンクしてるの?」ってのもあるかも知れない。立場によっては許し難いものや,好き嫌いもあるかも知れないが,まあ大目に見ていただきたい。基本的に脳天気モードで作業しているので,主義主張に関しては,必要に応じて対処しようと思う。リンクの可否も同じ。
週間カレンダーを何に使うかは,あまり考えてない。とりあえず雰囲気でつけてみました。少なくとも一週間に一回は更新しなければならないという動機付けにはなるかな。
グループ項目やリンク項目は,まだ変更予定なので,リクエストがあればお気軽に。
公立塾
ちょっとびっくりなニュースが読売新聞Webから。「文科相、無料“公立塾”を正式表明」だという。この「正式に表明」という文言は,本当のことなのか,それとも読売新聞らしい,いつものつんのめり報道表現によるものなのか。
格差に関して敏感に反応した結果と好意的に受け止めるとしても,この捻れた取り組みは,また物議を醸しそうだ。
生き方の模索の中で
教育基本法の改正議論にしても,英語教育の動向云々にしても,私たちが何に振り回されて,あるいは振り回されずに生きていくかというところで渦巻いているのではないかと思える。
4月15日号の週刊ダイヤモンド誌は毎年恒例の「息子・娘を入れたい学校」特集。ハイパーメリトクラシーに対応したような複雑な学歴社会の中における学校教育の,これまた複雑な取り組みが取り上げられている。心休まるような状況とは,とても言えない。めまぐるしい選択の一つ一つを気にして生きるのか,自分なりの哲学をどこかに見つけてデンと構えるか。
教養,心身,消費,情報といったキーワード。それらが家庭の中でどういった役割を担い,どのように構成していくことができるのか。カリキュラムは,ライフ・マネジメントの領域を取り込まなくてはならないような気がする。でも,それはかつてカリキュラム研究の活動分析法や社会機能法的なカリキュラム構成を時代に合わせて焼き直せということに過ぎないのか。
過去の歴史を振り返ると共に,未来を見通すこと。この2つのバランスをどうアレンジしていくのかが問われているのかも知れない。
教育基本法改正案の性急さ
最近,勉強してないから教育関連の駄文を書くのが滞っているというのもあるが,もう一つは,教育を語ると浅はかな政治の話にすぐさま直結してしまうので,うんざりした気分になるからだ。
私がぶらぶらしていた,その同じ東京で,議論らしきものを進めて教育基本法を改正する段取りをつけた政治家達がいる。改正案の中身に関する議論の不十分さもさることながら,相変わらずプロセスが身勝手で,これが国民的な議論の結果だというなら「嘘つき」と緒川たまきに言ってもらいたいからなのかと邪推したくもなる。
現行法は前文と11の条項から構成されている。確かに長い年月が経っているし,この時代に照らしてみれば違和感もあるかも知れない。あらためてどんな条項が並んでいるのか駆け足で確認しよう。
[現行法]
前文
第一条 教育の目的
第二条 教育の方針
第三条 教育の機会均等
第四条 義務教育
第五条 男女共学
第六条 学校教育
第七条 社会教育
第八条 政治教育
第九条 宗教教育
第一〇条 教育行政
第一一条 補則
以上が現行の教育基本法である。さて,では先頃与党で最終報告されたとされる教育基本法の改正案はどうだろう。毎日インタラクティブの記事によると前文と18の条項から成っているようだ。
[改正案]
前文
第一条 教育の目的
第二条 教育の目標
第三条 生涯学習の理念
第四条 教育の機会均等
第五条 義務教育
第六条 学校教育
第七条 大学
第八条 私立学校
第九条 教員
第一〇条 家庭教育
第一一条 幼児期の教育
第一二条 社会教育
第一三条 学校,家庭及び地域住民等の相互の連携協力
第一四条 政治教育
第一五条 宗教教育
第一六条 教育行政
第一七条 教育振興基本計画
第一八条 補則
以上が改正案の概要である。もちろん現行法も改正案も,各条項に複数の条文が含まれている。なんか改正案は,現行法をいじろうとして結果的には付け加えることしかできなかった下手な改変に見える。中日新聞(東京新聞)は『国家の品格』の著者である藤原正彦氏に取材し,「下手な文章」と言わせている(該当記事)。
つくづくこういう,教育の見本にならないようなプロセスやレベルで国を動かさないでいただきたいと思う。こんな政治家達がいる国を思えと訴えること自体説得力に欠けるし,まして愛せよと傲慢かませるあなた達の精神構造をどうにかしていただきたい。百歩譲って,これに関わる政治家達のみなぎる愛国心がなせる技だと認めたとしても,そしてそれを寛大に受け止めるとしても,条項の数や順序をもっと見直そうとするセンスを持ち合わせていないことに幻滅する。作家でなくても,もう少し義務教育で習う程度の国語力を発揮してくれれば,ちぐはぐな順序に違和感を感じるはずだ。そこからしてダメ。
ちょっとばかり内容を吟味すると,「教育の機会均等」の条項と「教育行政」や「教育振興基本計画」の条項との間で矛盾が生じる余地を残している。いろいろ付け加えすぎて,のちのちに問題を生みやすくなったわけだ。