Show must go on.

 職場で大学祭。先日の駄文にも書いたように,プレ企画という名目でお昼のラジオ番組にチャレンジした。大学祭前日までの4日間限定で,マイクとスピーカを設置したスペースを学生ロビーに用意し,大学祭の告知などして雰囲気を盛り上げようという,助走の手助け企画だった。
 ところが,意外と好評だったこともあり,「ぜひ当日もやって!」という声に押され,半分片付けた機材をもう一度組み直し,当日もラジオブースを構えることになってしまった。当日はのんびり構えて大学祭を楽しもうかと思っていたのに,フル回転でラジオのパーソナリティ兼裏方をこなすことになった。
 有り難いことに,ラジオブースはいつも賑やかだった。卒業生が立ち寄る場所としてもうまくいったし,ちびっ子も興味津々で近づいてくる。普段はキャンパスにいない男性陣も物珍しさにちょっかいを出してくる。模擬店の店員さんもやってきて,ラジオで賑やかに宣伝をしてくれる。学生ロビーを中心に,楽しい雰囲気を演出できたのではないかとちょっと満足している。来年は,いよいよ学生達にバトンタッチすべきだろう。

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初等中等教育局メールマガジン

 教育の話題をかなりすっぽかしたまま展開している教育らくがきだが,大事な動きがあったのだから,そろそろまとめてとりあげて置かなければならないだろう。もっともこれも出張先で片手間に書いているので,相変わらず落ち着きないままだけど。
 文部科学省から「初等中等教育局メールマガジン」が発行されるようになったことは,ほとんどの皆さんにとっては旧聞にあたるのかも知れない。こんな話題すらタイムリーに取り上げられなかったことが悔しいが,とにかく,これが結構面白いのである。
 しばらく前から文部科学省がWebサイト上でマスコミ報道への反論や誤解の指摘を始めた。これは情報が行き交うインターネットの時代において,大事な取り組みだと評価し得る。それがよりパワーアップして,メールマガジンでは先日の中教審答申に関する各新聞社の報道を比較して,コメントを加えているのである(初中教育ニュース臨時増刊号11/2)。
 文部省時代には寺脇氏のようなスター(?)官僚がマスコミに登場していろんな議論に応えていたわけだが,メールマガジンという形で省庁の現場から発信されるというのは,また違った説得力というか,リアリティのようなものを感じてしまう。

手書きブログ

Tabletpc  いやはや、今回は初めての手書きブログに挑戦している。何が手書きかと言えば、業者さんにタブレットPCのThinkPadを貸してもらったのだ。来年のパソコン教室更新で導入するマシン選定に先立って評価をするためだ。
 御存知のように、教育らくがきはマック好きなので、WindowsPCはあまり気にしていなかった。特にタブレットPCなんかは、かつての使い難さも印象に残っているために、ほとんど相手にしていなかった。それでも、仕事でWindowsを使わなければならない以上、自分でもいつかはWinPCを持たなくてはならないなとは考えていたのである。
 それも買うとしたらIBMのThinkPadと心の中では決めていた。最近、レノボになってしまったとはいえ、やはりThinkPadは憧れである。そんなThinkPadのタブレットPCである。ちょっと気になる。そして今回、職場の商談の中で話題となったのをきっかけに、実機に触る機会を得ることになったわけだ。
 そして、この文章はまさにそのタブレットから入力している。驚いたのは、その識字能カの進化。結構いい加減な筆づかいでも、ちゃんと認識してくれるのである。びっくりだ。

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ラジオ放送再び

20051106_radio 大学祭が近づいてきた。そういうものは学生の行事なので,教員が関わることは珍しいのだが,小さい短大であるゆえに,高校の文化祭のようにある程度は関わらないといけない側面もあるのだ。
 関わる以上は楽しむ質なので,今年もラジオ放送することにした。これで3年目。結構思い入れがあるので,あれこれ研究しながら,しっかり技術進歩をしているつもり。
 【1年目】ロビーを舞台にDJ番組。といっても会場PAのみなので,その場で楽しむだけ。音楽送出やミキサーの使い方なんかを自己流でやってみるが,いろいろ問題も発見。今後の課題となる。
 【2年目】ゼミ生を巻き込んでラジオ番組製作。昔流行った「ミニFM」を実践するため「FMトランミッター」を手に入れる。少しずつ買い増した機材をごちゃごちゃつなげて本番。放送はできたが,レコーディング技術の知識が足りないと痛感。
 【3年目】再び自分だけで企画。今年は大学祭当日にやらず,ブレ企画として前日までの4日間放送することにした。番組収録後,ポッドキャスティングでインターネット配信をする。本当はインターネット生放送もしたいが,これは来年の課題か。
 来年あたりで技術的なチャレンジは完結しそうである。とにかく,やたらと仕掛けだけは立派になっていくが,番組の方は行き当たりばったり,そのときの気分次第で進行することになりそう。まあ,楽しめればそれでいい。

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デューク更家来校

 職場が40周年なので,記念講演会の講師としてデューク更家氏をお招きした。もちろんウォーキング・エクササイズ付き。デューク氏のWebを見ると「ウォーキング・トークショー」って書いてある。でもまさにそういう内容だった。とにかくトーク上手である。
 トークショーの会場は体育館。抽選で当たったウォーキング参加者と観客席のお客さんで会場は満杯であった。で,私は記録係なので,ビデオ撮影セッティングして,デジタル一眼を持って講演会の様子を記録し続ける。ウォーキング・トークショーは,すぐにウォーキングではなくて,人の身体のしくみなどを面白く解説しながら心得を知ってもらい,徐々に体を動かしてウォーキングの極意へと導いていく流れ。最後には,みんなですてきなウォーキングスタイルで会場を闊歩し,ざっくばらんに質問に答えてさわやかにお開き。
 いやはや,さすがである。関西人なのか,関西なまりの軽妙なトークもウォーキング指導のわかりやすさも,多くの人々を魅了して講演会はあっという間に終わってしまった。アシスタントの女性2人も出番は少なかったが,さわやかに参加者を誘っていたのが印象的。
 もっともウォーキング・トークショーで,一番歩いていたのは,カメラマン役の私だって話もある。ははは‥‥。

久しぶりの徹夜

 駄文を書く余裕くらいは確保したいものだが,しばらくそういう余裕もなかった。いろんな種類の物事を次から次へとこなしていると,そうなってしまう。おかげで家事もほったらかしで,家の中が大変なことになっている。とほほ。
 科研費の書類を書いていた。もっと早く書き始めればよかったが,科研費のお知らせ書類を実は自分が見失っていたり,それから今後の研究をどの方向で取り組んでいくのかいろいろ考えていたら,日々の雑事とともにあっという間に時が過ぎてしまった。最後には二夜連続の徹夜をして完成。両日とも職場の入試日なので,眠気いっぱいの状態で面接官をしていた。もともと(たれ目で)眠たそうな顔をしているので,あんまり変わらなかったらしい。うーむ。
 連日の徹夜のわりには,身体の変調もなく,風邪もひかずにいる。祝日も土曜日も出勤なので,ようやく日曜日に睡眠の借金を返すために寝坊。それからパソコンのメンテナンスをしていたら時間があっという間に過ぎた。なんかもの悲しい雨の日。

布貼バインダー

 久しぶりに布貼りバインダーを買った。布貼りバインダーには特別な思い入れがある。その不易なデザインに安心感を感じていることもそうだが,私が学部時代にとり続けてきた講義ノートを今も実家で大事に守っているのが布貼りバインダーなのである。
 浪人時代と学部時代に,私はルーズリーフを使ってノートをとっていた。それを閉じるのはたまたま購入した無印良品のバインダー。これも無地の茶色いシンプルなバインダーで,日々の講義の内容はそこへ取り込まれていった。
 学部時代は講義をノートにまとめるのが楽しかった。大いなる世間知らずであった私は,大学の講義で接するものが新鮮で仕方なかったし,その雑多な学問の破片を書き留めるためにルーズリーフを使ってどんどん記録していたが,そうやって自分なりにつくったノートを眺めるのも好きだった。たまに学部時代のノートを覗くと,そのときの楽しさがよみがえるときがある。
 要するに,私は小中高校と大した勉強をしなかった分だけ基本的な知識が欠けてはいたが,その後運良く入った大学の教養部で受けた講義で展開していた思考を巡らす学問世界に魅了されたのであった。そして,その出会いや思いの記録を保管しているのが布貼りバインダーというわけである。

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ポッドキャスティング時代

教育らくがき・試験Podcasting(3.4MB)
 連日,ポッドキャスティング(Podcasting)に関するニュースが飛び込んでくる。ポッドキャスティング関連の情報発信をしている「Podcast Now!」を眺めていると,ポッドキャスティングの教育利用に関する情報が賑やかだ。東大のTREEプロジェクトの記事にもポッドキャスティングの動向が取り上げられている。
 とりあえず,この手のテクノロジーを採用しやすい高等教育における試みが先陣を切っているが,生涯教育にも生かせることは言うまでもないから,今後続々とポッドキャスティングを利用した学習教材が出てくるだろう。特に団塊の世代が引退を迎える時代において,自己実現のための生涯学習分野は消費市場としても有望視されている。ポッドキャスティングは,必ずしもiPodを利用する必要はないので,使いやすい機器やソフトウェアなどが今後も登場すれば,確実にポピュラーな教育ツールとなるだろう。

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入試の季節

・この土日は入学試験日。個人面接を次から次へと。休みがなくなると授業準備のペースが狂うのが面倒。
・『文部科学時報』に大学教員組織と短期大学士の特集。読んでおかなくては。
・この間の旅費を振り込んだら,またスッカラカンになってしまった。働けど働けど暮らし楽にならず?
・寒くなってきた。

コミュニケーションの歯車

 雑多なリサーチをする中で,たまにインタビューのムービー(動画ファイル)をインターネットからダウンロードしてみる機会がある。誰かが誰かに,あるテーマについてインタビューするといった内容だ。そんなインタビューのやりとりを眺めると不思議な感覚に陥る。
 インタビューするのは難しい。インタビュー取材をするに当たって,ある程度相手の情報を仕入れて,知識を持っておかなくてはならない。対象者が本を書いていれば,代表的な著書は読んでおかなくてはならないし,すべての著作物を把握しておくのは当然といった考え方もある。少なくともまったく相手についてゼロ知識で会うことは滅多にない。
 ところが,それでいてインタビューの内容はゼロから問うような場合がある。あらためて相手の基本情報を相手に語らせるようなことや,仕事の紹介をさせるといった演出をすることがある。インタビュー自体を見る人たちのために,それが大事な手続きになるからだ。文脈を提示しないと,肝心の議論や内容の理解が得られないこともあるからだ。
 そんな基本的なことは重々承知の上で,私はインタビュー映像を見て思ってしまった。「なんで基本的で分かりきった事柄を,まるで本題のごとくに丁寧に語っているのだろうか」と。そして,自分のコミュニケーション歯車が,ひとりで空回りしていることに気づき,また気分が落ち込んでしまうのだ。

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