新宿で開発研究プロジェクトの検討会議に出席。進捗状況をここで一気に把握し直して,秋からの作業を前進させる。実践事例を得るための準備を急がねば。
活動しているとそれほど気にならない程度だが,帰国後どうも喉の調子がよくない。風邪でも惹いたか,時間差疲労がやって来たのか。もしかしたら留守中,部屋にほこりが溜まり過ぎていて,それを吸込んでいるためかも。掃除も洗濯もまだできてないので,ぼちぼち動き出さねば。
新宿の本屋に寄って。中原淳編著『企業内人材育成入門』(ダイヤモンド社2006.10/2800円+税)を購入。心理や教育分野の知見を企業内教育の文脈により沿う形で紹介し,学問的後ろ盾の提供を目指している。不思議なことに,教師教育分野に対してこうした平易な説明を目指すタイプの書籍があまりない一方で,企業人材教育の分野は(出版の市場性もあって)こうした本が登場しやすくなっている。学校現場はこうした本を逆輸入して読む状況になっている。
この本は,学習研究に関する昨今の知見をふんだんに鏤めてあり,あらたな基本文献として長く読まれ継がれることだろう。2800円という価格設定は,定本としての自覚と入手のしやすさへの配慮の両側面が見え隠れする。この心意気に応えて,手に取る人が増えれば,学習に関する全体議論がもっと前進するだろう。
amazon.co.jpの画像着きリンクはなぜ縦型しかないのか…。横型のものがあれば一冊紹介の時に使いやすいのに。横の空間がもったいない。今回は特別。
今週金曜と土曜に熊本で日本教育工学協会の大会があるという。その次の週には,似たような名前で日本教育工学会の大会が関西大学で催される。関西大学で行なわれる「工学会」には出かけるつもりだったが,熊本の「工学協会」は知らなかったので予定してなかった。でもみんな出かけるみたいなので,覗きに行くことにした。宿探さないと…。
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秋のお仕事始め
帰国後は,秋のお仕事イベント類が賑やか。まずは メディア教育開発センターで会議。徐々にスーツを着ていても過ごせる季節になったことを実感。まだ歩き回ったりすると汗をかくけれど…。
調査分析の仕事があるのでSPSSを預かってきた。これからグリグリといじることになりそう。受け取ったのがv14.0だぁと思ったら,SPSSのWebサイトによると来月v15.0がリリースされるんだとか。いくつかの分析機能の追加とPDF出力が出来るようになったらしい。購入割引キャンペーン実施中。
昼食はカレーうどん。米国滞在中は,なかなかこういう温かい器ものの食事がなかったので,心の中で幸せを感じる。やっぱり日本っていいなぁ。
夕方帰宅後,夕食のため出かけ,書店とコンビニに寄る。時差ぼけのため眠気が襲い,ダウン。しばらく健康的な朝型生活者になれそうだ。今週末も研究関係の予定。
神無月3日目
今日は千葉幕張のメディア教育開発センターで研究定例会。都内と千葉を接続するJR京葉線に揺られて移動すると,窓の外には東京ディズニーランド(TDL)。日常風景に紛れ込むシンデレラ城やタワー・オブ・テラーを眺める。思えば,愛地球博も私の生活圏内で開催されたっけ…。TDLにはまだ行ったことがない。
食堂のテレビには,安倍新総理が国会演説している姿。もはや,分かりやすい敵味方という括りは使えない。官邸主導の教育改革は,文部科学省のそれと切り離されて進む。夕方には官邸に設置される「教育再生会議」の委員の名前が明らかになってきた。今週末にも会議が始まるんだとか。
教育再生担当の山谷えり子首相補佐官に関する記事が,AERA今週(10/9)号に掲載されている。興味本位の過去掘り起こし記事なので,その内容自体をどうのこうのとは言えない。何にでも事情というものがある。けれども,きちんと説明しないと,ただでさえ世代間の疑心暗鬼があるなかで,また上の世代が勝ち逃げ的なことをしていると誤解される。
教育再生会議の委員は,みんな上の世代ばかりになりそう。また大人の悪い見本みたいなことを繰り返さないことを切に祈るしかない。
もう一つ気にしていることは,広報担当の世耕弘成首相補佐官がどんな形で教育再生議論において手腕を発揮するかである。ご存知の通り,教育に対する周知不足や理解不足からくる誤解などによって,教育問題はかなり歪んだ議論展開をして,悪循環を招いている。この状況を少しでも打開するためには,効果的な広報戦略をとる必要がある。
世耕氏は自民党における広報改革を推進してきた人物。その能力が官邸で活かされるとなったとき,それが私たちを欺く方向で発揮されるのか,あるいは私たちを深い理解に誘うように発揮されるのか。これは要注意である。仮に文部科学省vs首相官邸という構図になった場合,広報能力で勝負はついてしまうと思う。それだけ,私たちは情報操作の影響を受けやすいということだ。
この頃,政治の話題になると,そんなことが気になったりする。なるべく冷静な姿勢を保ちたいと思うし,どんな立場にせよ何かに取り組もうとする志は,真摯に評価すべきと思う。今後のためにも,つぶやきを記録していくとしよう。
○気になったWeb記事
・京田辺市教委主査ら逮捕/業者から現金40万円受け取る:20061002京都新聞
→yamachin.comブログから知る。業者との距離の取り方は慣れないと難しい。けれども,緊張感の失われた関係には,常に危うさが伴うものだ。その基本的なことを忘れたがために塀の中に落ちてしまったという悲しいニュース。私たちにとって,なにゆえ初心が大事なのかといえば,緊張感を取り戻すためでもある。
神無月2日目
気がつけば10月。週末は何もできなかった。週明けも完全復活には至らず五里霧中。でも明日から連日用件が入っているので,動けば調子も戻るかな。実はそのまま渡米するので,その準備もしなければ…。
というわけで,海外渡航の際には恒例の旅行駄文を今年も展開する予定。国際学会の出席もするので,その様子もご紹介する予定である。
長月4日目
2日にBEATセミナーがあり,交流学習について勉強。その後,懇親会や二次会で調子に乗ってしまい,日曜日は休肝日。月曜日もあれこれやってたら更新する暇がなかった。明日からは大阪出張。あ,そうか,大阪だ。いま改めて気がついた。締切りものがいくつかあるので,セミナーのこと書くのはもう少し後になりそう。ポッドキャストもそろそろ再開したいというのに,なんだか慌ただしい。むむむ。
長月1日目
九月である。夏休みが終わり,気持ちの切り替えには良いタイミング。おかげさまで受験の吉報を得ることができ,来春から勉強させていただく場所が決まった。皆様に感謝。
せっかくいただいたチャンスである。ゼロとは言わないまでも初心にかえって歩み,研鑽を積んで,教育の世界に貢献していきたい。それから,いろんな方々とコミュニケートしなければ…。それがこれから大事になってくると思う。
さあ,心置きなくお仕事お仕事。ん?
葉月28日目
本番を終えた。開始前の緊張感は相変わらずだったが,制限時間は守れたようなので,結果よしとしよう。最後は雰囲気が暗くなりかけたので,ソフト・ツッコミで笑いを誘ってしまった。ああ,いつもの悪いクセが…。
あとは待つのみ。夏の宿題が残っているから,そちらに取り掛からないと…。でもちょっと気晴らしに映画でも観に行かせて〜。
葉月25日目
一つ駒進めていいとのこと。こんなに緊張してPDF書類を見たのは初めてかも知れない。よし,立食いそば食べに行こう。それから街の書店で新ネタ集めをしよう。自分の思いが伝われば,なんとかなるさ。
葉月24日目
稽古を始めて気がつくのは,日々無口に過していたのだなということ。声を出す生活をしていないのである。9年間しゃべり続けてナンボの生活から一転,独り部屋で籠もる生活。声を出す機会も場所もない。
冥王星が惑星から外されたらしい。教科書会社は大慌てかも知れない。というか,そもそも増えるって話が,いきなり減らす話になって,それがすんなり決まっちゃうんだから,学者というのは自分勝手である。
1930年に発見されて惑星の一つとして加えられた冥王星。2006年に新たな惑星候補が発見された際,惑星定義の見直し議論が発生してしまい,冥王星が惑星から削除されるという顛末。別にその決定は間違っちゃいないと思うが,配慮は欠けていると思うね。なぜそう感じるかを考えることは大事なことだと思う。
自分たちが前提としたり共有してきた知が一方的に書き換えられてしまうことの違和感はどこからやって来るのだろう。また,仮にその出所が分からないとしても,違和感に対する配慮というものはどうすれば可能だろう。マスコミ報道によって世間に周知徹底することももちろん大事だけれども,それだけが配慮の全てでない。なんて考えていくと,いろいろ興味深い議論になりそうだ。
当分,悩ましい時が流れる。まあ大丈夫。どんな結果になろうとも,面の皮の厚さにゃ自信があるから。
葉月21日目
鉛筆で短時間に文章を書くのは結構大変。けれども,シャープペンシルと違って書き味はよかった。今回,トンボ鉛筆の「ゴム付鉛筆HB」を使った。お尻に消しゴムが付いた黄色い鉛筆である。
日本の鉛筆といえば,黒色の三菱鉛筆が定番なので,黄色のトンボ鉛筆を見るとアメリカの学校で使われている鉛筆という印象がある。で,実際アメリカなんかに行って,黄色の鉛筆を使うと,書き味の悪いこと悪いこと…。書いてても滑りが悪いし,削る時にもバキバキ芯が折れたりする。さらにお尻の消しゴムの質も酷いこと酷いこと…。擦っても消えないし,硬すぎて紙がヤワなら破れてしまう。
ところが,トンボの黄色鉛筆は,そんな欠点がまるでない。書き味滑らか,消しゴム柔らか。さすがメイド・イン・ジャパンである。というわけで,今日はこの鉛筆でたくさん字を書いた。