文月二八日

 採点の日々。試験の出来はすなわち自分の授業の成果ゆえ,自らの力不足を糾弾されるが如く。誰も慰めてはくれないので,現実逃避しながら孤独な作業を続ける。続けてたら用事一つ忘れた。

Young Japanese Women Vie for a Once-Scorned Job(NYT:登録必要)
http://www.nytimes.com/2009/07/28/business/global/28hostess.html

 不況下で日本の若い女の子達がホステスを志望しているというニューヨークタイムズのレポート記事。age嬢文化の紹介も兼ねていると思うが,諸外国の人々の眼にはどんな風に写るのだろうか。

Nyt_20080727
(公開当日は自由閲覧できるのだが,翌日からは登録者のみへの公開になるしくみ…)

 民主党のマニフェストや政策集がインターネット上でも公開。教育関係で大胆な政策を掲げているが,実行は厳しいかも知れない。たとえば企業が内部留保の何パーセントかを文教寄付すれば税制優遇される,というような仕組みを作らないと,地方の財政によって成り立つ学校教育のリッチ化は難しいと思う。

 教員養成が6年制になることは長期的に望ましいが,教員免許開放制との整合性の問題,実務家教員の確保とそれによる教員養成現場の高齢化,そして教員養成系大学学部の再編論の再燃など,教員養成現場のドタバタは続きそうだ。

 教育委員会制度の抜本的見直しの詳細が分からない以上,まったく予測は描けない。文部科学省,首長,都道府県教育委員会事務局,市町村教育委員会事務局が仲良くねじって分け合った権限を,どこか一ヶ所に集約した場合のブレーキをどうするのか。監視する組織を作るというが,監視する組織の監視は誰がするのかというお馴染の問題はすぐに表面化するだろう。改革はともかく日常的な運営の場合,権限監視型よりもバランス調整型の方が日本には合っていると思うのだが…。

 それもこれも結局,自民党があぐらをかきすぎて,手を抜いたのが全部悪いのであって,ここまで来ちゃった以上は,何が起こっても驚かないようにしよう。