ライブドア騒動

 昨年からweblogバージョンでお送りしている「教育らくがき」なのだが,いまいち調子に乗れない。決して悪いシステムだとは思わないし,ちょっとずつでもコメント付けてくれる人もいるので,基本的には続けたいのだが,どうも私はwebエディタでちまちまhtmlファイルの中に駄文を書き綴っていくことの方が性に合っているのではないかと思えている。まあ,この春に体勢を整える際に,もう一度再検討してみよう。
 さて,『論座』2005年3月号に掲載された苅谷論文「少子化時代の怪/教員が大量に不足する!」を踏まえて,文部科学省が教育学部の新設や定員増を認めてこなかった定員抑制策を「転換」したというニュースを目にすると,はぁ〜とため息をつきたくなるが,それ以上にライブドア騒動で見えてくる団塊世代以上の反応の馬鹿さ加減やトンチンカンさには呆れてしまう。
 自分たち自身が用意した「自分が使う分には都合よく,けれども他人が使うことで自分たちの首を絞める場合もあることを想定しなかった中途半端さを孕ませた」ルールを,いざ他人が使う段になって感情的に批判するのはいかがなものか。情報通信社会である世の中では「セキュリティを怠った者にも非がある」というのは,企業人ならイロハであろうに‥‥。
 マスコミの報道の仕方も無茶苦茶だから,激しい感情敵対合戦に見えているのは虚構なのかも知れない。それならそれで,そういう報道を許している当人達が,ますます馬鹿らしい。ライブドアの試みの善し悪しは評価しようもないが,今のところはわりと応援したくなる挑戦をしている点で,私は堀江派かな。