年賀状準備

 2年連続で年賀状を出しそびれ,皆さんとご無沙汰をしていた。ちょうど職場の入試業務に関わるのと重なっている点にやり切れなさを感じるが,まあ,何をか言わんや。とにかく今回は年賀状を出さなくてはと思い,鋭意準備中なのである。


 といっても,この2年にいただいた賀状を受け取っておきながら整理していなかったので,まず過去4年分の手紙類をかき集めて,一枚ずつ確認することから始めた(こういう回りくどいことをするのが私の要領の悪さなのだ)。転勤や転居,結婚など情報の変遷を順になぞったというわけ。なかなか大変であった(当たり前か)。
 それにしても4年分の手紙を見返すと,いろいろな感情もよみがえるものだ。「ご無沙汰しているなぁ」とか,「毎年,遊びに来いと誘われているのに行けてないなぁ,ごめん」とか,「頑張って活躍しているなぁ」とか,「おお,結婚したんだっけ」とか,「赤ちゃん,かわいいなぁ」とか,「これ誰だっけ?」とか,「あちこち転居して大変そう」とか,まあいろいろ‥‥。
 大学時代の友人達のいる土地から離れて過ごしているので,友人達と会う機会もなかなか無いし,遠方であることを配慮されて結婚式なんかに呼ばれることもほとんどない。ご祝儀の出費がないのはちょっと有り難いが,「俺って,友達いないよなぁ」状態である。とはいえ,それぞれの場所で頑張っていることを思うと,また自分自身の気持ちを奮い立たせて前進するしかないと思う。だから年賀状ってのは結構大事なものなのだ。さあ,準備準備。
 年賀状ソフトはバージョンアップ版を購入して新調し,古いインクジェットプリンターのために予備インクを買い込み,携帯電話管理ソフトとの絡みも考えながら住所管理の見直しに取り組んだ。メールソフトやアドレスブック,携帯電話管理ソフトや年賀状ソフトなどでバラバラに個人情報を管理しているとあとで煩わしくなる。昨今はすべてをリンクできるので,統一できるように見直しをしようというわけだ。
 こうやって何年間かの情報変化をなぞって記録をしてみると,携帯番号やメールアドレスの寿命について考えないわけにはいかない。「情報の消滅・消失」は関心の高い話題であるが,携帯番号やアドレスの変化の有り様を見切るのは難しい。人によって事情もポリシーも異なっており,頻繁に変わってしまう人もいれば,固定したものを使い続けようとする人もいる。転勤で勤務先アドレスが変わる場合,前半のユーザー名部分は決めたものを堅持し,ドメインネームだけ変化させるという工夫(配慮)をする人もいる。
 携帯番号は機種変更の際に,契約継続か新規契約にするかの選択次第で変わる。キャリアを変更する場合は否応なく変わるが,2006年から「番号ポータビリティ」の仕組みが実現されれば,携帯番号の継続性は高まるかも知れない。まあ,どうだかわからない。
 とにかくやっと住所録は完了。あとは送り先の選択と裏面の内容やデザインである。ご無沙汰していたことを踏まえて,私の近況報告を賑やかにご紹介するものにしようかと思う。普段はシンプルなものを好むが,今回は特別である。さて,やるか。