葉月七日

 集中講義「カリキュラム論」が無事終了した。

 半期を通して取り組むのも悪くないが,短期間集中して取り組むのもやり甲斐がある。

 学生達の感想も「あっという間だった」「合宿みたいだった」と達成感に満ちていた。

 カリキュラム研究の成果そのものを勉強するよりも,それらを下敷きに学習指導案や
評価規準表をつくる課題に取り組むことを軸とした授業であった。

 もちろん各教科教育法のように専門内容の指導は出来ないが,どのように授業を構成
していくかを意識しながら課題に取り組む。

 集中だから質問があればじっくりと相談することが出来る。学生達が考えた指導案を
叩き台に,一緒にアイデアを膨らませていく作業は,なかなか楽しい。

 授業最後のコメントに「夢に出てくるほど印象に残りました」と書いてあったのには
笑った。それほど苦しめていたのかも知れない。

 「カリキュラム論,やってみると私が思っていたのとは違って,とても範囲が広いもの
でした。ひとことでカリキュラム論といってもいろいろな方向から授業のやり方を考えて
いく深い学問なんだという印象をうけました。」

 そのことが伝わったのであれば,今回の講義も大成功である。

 来年の夏も楽しみだ。