文部科学省への罠?

 このところ直接間接に文部科学省周辺での不正行為に関するニュースが報道されている。日本学会事務センターの破産しかり,世界青少年交流協会の補助金問題しかり,日本私立学校振興・共済事業団の算定基準問題しかり‥‥。こうして立て続けに報道されるところを見ると,三位一体改革における文部科学省の抵抗を弱めるためのリークではないかとも思えてくる。
 はっきり申し上げて世間における文部科学省の旗色はよくない。その中で,直接には関係のない問題だと文科省側や教育関係者が考えようとも,世間は報道記事に「文部科学省」の文字を見れば,否応なく世間での文科省評価に結びつけられてしまう。結局,世論を味方につけられないことになる。
 そもそも文科省は足並みの揃わない烏合の衆のようなところ。子育てや幼児教育に始まり,義務教育,高等教育,専門教育,生涯学習にいたるまで,人の一生に沿う事柄をまとめて預かっているのである。混沌と表現してもいいような「人の一生」についてである。そうならざるを得ない。だからこそ,もっとしっかりやってくれないと困るのだが,つけいる隙も人一倍多いのがなんとも頼りない。
 もう一度,テレビCMでもつくってイメージアップでもしますか?