土曜日は職場のオープンキャンパスがあった。先月から9月まで,毎月一回ずつ行なわれる予定となっている。高校生を招いて自分たちの大学を知ってもらい,受験や入学につなげたいというのが私たちのねらいである
今回は,学生スタッフに多数参加してもらい,在学生によるナマの学校紹介という企画がメインであった。単に広告代理店が得意とするようなマーケティング活動だけでなく,学内の学生たちとのコミュニケーションも重ねていかなくてはならないことを意味している。けれどもそれがなかなか大変。試験直前ということもあり,無理を承知であれこれ協力をお願いする。
一方で,私たちもまた慌ただしい毎日の中で企画や準備をしなければならず,それが様々な問題を引き起こしていることも否定はしない。私もはっきり言って,丁寧に関われているとは言えないのである。そんなジレンマも抱えつつ,とにかく前へ進まなければならないという現実。まったりと研究教育に勤しむ時代ではなくなっているということは理解しているつもりだが,それを受け入れるにしても抵抗するにしても不安と不満,批判と非難は避けられない。
ただ,そういうことを少しばかり棚上げするなら,私たちや学生たちが頑張って運営したオープンキャンパスは,それなりによい成果を上げて終わったのだから,もう少し喜んでもいいのだと思う。これを実質的な成功につなげていかなければならないし,むしろ教育機関として当たり前の充実したカリキュラムや教育実践によって学生満足を実現しなければ意味がないというのも事実である。