あっちへこっちへ

 6月は賑やかな月であった。

 個人的にもiPhoneアプリの開発に熱が入っていたということもあったし、審査員をさせていただいている学習デジタル教材コンクールの審査準備でたくさんのコンテンツを見ていたりもした。東京出張をしての審査会や研究会への出席。そして先日は愛媛で講演を行なう等、キャパシティの少ない私には大変な日々だった。

 7月は前期授業の締めくくりをしなければならない。と同時に、FSの会議がいくつか入るので、授業の隙間をやりくりしながら出張ということになりそうだ。

 25日にはえひめITフェアでフューチャースクール推進事業の講演とパネルディスカッションを現場の先生方とした。

 今回もお話したいことはたくさんあったが、詰め込み過ぎても伝わらないので、「御用学者として百点の講演」を目指すことにした。

 結果的には百点にならなかったけれど、わりと上手に演じられたのではないかと思う。会場は、その御用学者振りに呆れていたのか、それともツッコミどころがあり過ぎて困ったせいなのか、質疑の時にも無反応。相変わらず相手にされないらしい。

 それでも、現場の先生方とのパネルディスカッションでは、ぶっちゃけた話しもして、総務省からやってきた課長補佐さんが大きくズッコケていた。現場の先生方のお話には、フロアも興味津々で、フューチャースクールと絆プロジェクトという2つの事業で取り組んでいる先生のお話を比較しながら聞けたのは面白かった。少ないながらも質問をいただいて、パネルディスカッションは好評のうちに幕を閉じた。

 他の地域の催しを知らないので、なんとも比較のしようがないが、たぶん一番面白いイベントになったんじゃないかと思う。某NEEとか、ナントカITソリューションフェアとかよりも、四国のローカルイベントの方が現在・過去・未来を語ってたんではないだろうか。

 東日本大震災から3ヶ月以上が経ち、私自身の心は少し落ち着きを取り戻しつつもある。もちろん被災者支援はまだ始まったばかりのことだから完全に落ち着いてしまって忘却してはまずいが、日常の中の様々な事柄に支援への回路が組み込まれるようになればいいなと思う。

 さて、調子を整えてまた頑張ろう。