遅い新年のご挨拶

 長らく更新が滞っていることも問題だが、この教育らくがきで年末年始のご挨拶を放ったらかしたのも珍しいことであった。
 遅ればせながら、2011年もどうぞよろしくお願いいたします。

 更新の滞りの主原因が、TwitterとFacebookなどソーシャルメディアへの軸足移動にあることは、あらためて書くまでもないかも知れない。

 ブログに軸足があるうちは、発信したいものがあればそれなりに文章を練る時間を確保して、ここに長い駄文を書き連ねるしかなかった。ブログに書く以上は、どうたらこうたら書かないと気が済まない性格であるから、必然的に駄文の積み重ねが生まれてく。

 けれども、Twitterに軸足が移り始めると、書きたいことをパッとツイートするのが習慣になり、それで発信意欲はとりあえず満たされてしまう。そのあとブログにああだこうだと書くのは、どこか野暮な気分になってくるから、いよいよブログ更新が滞るというわけである。

 まあ、そんな誰しもが百も承知の言い訳をダラダラ書いてしまうのも、私の駄文ブログならではというところである。

 昨年は、iPhoneやiPadに始まり、デジタル教科書やフューチャースクールに絡まって過ぎた一年だった。遊軍みたいな研究者なので、それはそれで賑やかにやれたと思うが、こもって勉強したり何かを書いたりする機会を確保する難しさが増した。

 それで、分散していた蔵書の統合を決断したのが昨年後半だった。過去に集めた文献資料も今の研究室にまとめて、研究室を書庫化すれば調べ事もはかどると期待したのだった。もっとも山積み状態の蔵書では検索性に欠けてしまうが…。

 とにかく、今年は過去を参照して現在を見直してみることに時間を掛けようかと思っている。繰り返される歴史を、もう少し先へ進む未来に繋げるための補助線を紡ぎ出してみようという魂胆である。

 もう一つやりたいと考えていることがある。Webやアプリのプログラミングである。

 NICER運用停止については別の駄文に譲るが、いま教師を支援する情報環境やサービスは新しい考え方のもとで構築される必要性が強まっている。

 どのような支援環境が求められているのか。そのような問いに対する様々なチャレンジが活性化されなければならないと思う。そうしたチャレンジをひとつふたつでも企てたいなと思っている。たくさんのチャレンジがあって、その中からウケるものも出てくるはずだ。

 悲しいかな指導学生がいないので、この企てはほそぼそと趣味的に展開するしかないのが玉に瑕だが、気長に取り組もうと思う。

 徳島に移って2年が経過する。今年も慌ただしい一年になりそうだ。

 どうぞ、よろしく。