東京滞在

 東京に来ている。
 年末年始に帰省したのを除けば、徳島から出る機会がほとんど無くなっていたので、たまにはプライベートで遠出をしようと思い、早割りで安くなっていた東京行きの航空チケットを買った。
 その後、雑誌の特集などで歌舞伎座の建て替えが話題になっていることを知り、せっかくなら登録有形文化財の今の歌舞伎座で歌舞伎を見ようと思い立ち、東京行きの予定に組み込む。その後、iPadが登場したので、教育利用のイベントを開催することを決め、下準備の作業も東京行きの予定に組み込んだ。
 当初ノープランの東京ぶらり旅のつもりだったが、すっかり旅のプランが出来上がってしまった。

 朝、荷物を詰め込んで空港へ。JAL東京行き。JALもあの一件があってからは初利用になるが、なんだかカウンターの人も搭乗員の人も、以前より愛想が良いのは気のせいか?
 羽田から宿へ。宿に荷物を置いて、AppleStore銀座に向かう。お世話になったシアター・コーディネーターさんと面会する。iPadの教育利用やデジタル教科書に関する議論など、コーディネーターさんも高い関心を持っていて、そうした話題で盛り上がった。
 AppleStore銀座シアターの借り方や他のStoreとのイベント連携の方法など、いろいろ興味深い話も聞いた。いろいろな制約の中、ケースバイケースでコーディネートしている苦労も分かった。希望のスケジュールを押さえたければ少なくとも2ヶ月前までにコンタクトを取るべきということだ。
 それから、3月に開催する教育利用のイベントに関心のある方々と準備の集い。威勢よく呼びかけてはみたのだが、東京近くに住んでない人も多く、他の予定があって都合がつかない人も多かったため、今回集まってくださったのは3名となった。私を入れて4名。規模は小さいが準備の集いは開催できたので良かった。
 準備の集いは月島のもんじゃ焼きを食べに行った。鉄板を囲んでiPadと教育の談議。バッテリーの問題で途切れたりもしたが、Ustream中継も行なった。かなり過激なオフレコ話も有ったような無かったような。映像は鉄板ばかりが映っていたが、意外と声が集音されていたのでびっくりだ。

 翌日は古巣の池袋へ。リブロとジュンク堂、それからヤマダ電機に寄った。リブロは改装が終わってキレイになっていた。人文とコンピュータが1階に集められているのは新鮮だったが、入口やガラス張りの近くに本棚があり、本の背表紙などが色あせてしまうのではないかと心配になった。

 そして歌舞伎座へ。

 銀座三越で弁当を買い込み、歌舞伎座へ。まだ時間の余裕があったので、チケットを先に受け取ってから、もう少し銀座をうろつき時間潰し。

 会場直前に再度歌舞伎座へ向かっていたら、お世話になったMさんに途中で遭遇した。私が街角で知人に会うのは滅多に無いし、会っていたとしても声を掛けてもらえないことがほとんどなのだが、その私がMさんに会えたのは驚くべき偶然。なにしろ、私が歌舞伎を観ようと思い立った遠因は、以前にMさんが能へ誘ってくださった出来事があったからである。神様以外にこの再会は仕組めないのじゃないかとさえ思える。


 Mさんも同じ歌舞伎の舞台を観るのだという。というわけで、たっぷりと歌舞伎を堪能した後、一席ご一緒することになった。

 歌舞伎のこと、今のお仕事のこと、教育やら研究やら人生のお話を聞いたり語ったり…。自分のことをいろいろ話したりできて自分に対して率直にものを言ってくれる年上の方は少ない上に、そういう人が近くにいないので、この機会にじっくりおしゃべりできたことはとても有り難かった。



 明日はイチョウとリンゴにご挨拶をして、夕刻徳島へ戻る。なんだかあっという間の東京滞在である。