イベント準備

 3月28日(日曜日)にiPad/iPhone教育利用の集い「iのある教育と学習」を東京初台オペラシティ32階にあるセミナールームで開催することになっている。

 それは1月28日あたりにアップル社の新しいタッチデバイスであるiPadが発表されたことをきっかけとして,iPadを学校現場に持ち込みたいと私がツイート(Twitter上の書き込み)し,様々な人々が反応してくれたことに端を発している。

 最初はオンライン上で協力し合えればよいかなと漠然と思っていたが,それだと盛り上がりが雲散霧消してしまうだろうことは経験的にわかっていたので,少なくとも最初は何か物理的に集うイベントが必要だと考えた。

 ならば,教育関係者向けにiPad発表内容をリピートしてもらおうと,アップルジャパンにお願いしてみることにした。どうせ会場も必要だろうから,AppleStore銀座のシアターを借りる手続きも始めてしまおう,そんな風に準備が始まった。

 林檎マークの会社と長らく付き合っていると,その行動規範のようなものも分かってくるし,最悪の事態もある程度想定できる。駄目元でお願いすることから始めたので,交渉中は緊張感もあったが同時に気楽でもあった。交渉は紆余曲折あって,当初イメージした形とは変わったものの,結果いろんな方々のおかげでイベントを開催する目処が立った。

 それにしても林檎マークの会社は,変な会社である。いい意味でも悪い意味でもストイックな姿勢を貫いている。そこが好きでもあり嫌いでもある。ただ,それは何かに似ているのではないか。そうだ,学校教育だ。多くの人々に強烈な影響を与えているくせに,ある程度インビジブルであろうとする。そして好きだと言う者もいれば嫌いだと言う者もいる。なるほど,私が林檎にシンパシーを感じるのはそういう理由なのかも知れない。

 これまでご一緒したことのない方々にも協力をいただくことができたのは,インターネットとTwitterがあったからこそだ。そしてUstreamがイベントを全国や世界の皆さんに届けるのに力を貸してくれる。本当の意味で「新しいご縁」を生み出すことに,これらのツールを活用できることを嬉しく思う。イベントを機に参加者同士の出会いも生まれるといいなと思う。

 黒子に徹しようと考えているが,呼びかけといて何もしないわけにはいかないので,最初のご挨拶や趣旨説明と資料くらいは用意しようと思って作業している。あとはイベント進行のために動くのが私の役目。そして,第2弾,第3弾をご一緒してくださる方を見つけて,流れを繋げていくことが大事だと思っている。

 おかげさまで,事前登録だけでも70名以上の参加表明をいただき,あと当日飛び込んできてくださる方を期待すれば,100名弱の皆さんとご一緒できる予定である。さらにUstとTwitterでイベントを見届けてくださる方を含めれば,そこそこの規模だと思う。扱うテーマと開催地,そして協力してくださる皆さんのネームバリューのおかげだ。

 こうした動きと学術的な世界を,うまく繋ぎ合わせられると,より可能性も広がるだろう。次回以降,私が表舞台を踏む機会が訪れたら,いろいろとお話しできることもあると思う。

 まだまだ,たくさんの人たちに出会わなければならない。ひとところには留まってられないなと思う。