教職科目の一つである「教育方法・技術論」という授業を受け持っている。細々とでも,教職に関心を抱く学生達と授業を介して関われるのは幸せなことである。
私が職場で受け持っている「教育方法・技術論」という授業の名前は,この大学が採用したネーミングである。同じ位置づけの科目でも他大学では異なる名前が付けられている場合もある。たとえば「教育方法と技術」とか,「教育の内容と方法」とか。
教育職員免許法と教育職員免許法施行規則という法律までさかのぼれば,この授業が位置づけられている項目は次のようになる。
「教職に関する科目」の
「教育課程及び指導法に関する科目」の内の
「教育の方法及び技術(情報機器及び教材の活用を含む。)」である。
要するに,法律に記された言葉をもとにつくれば「教育の方法と技術」という名前になるのが普通というわけである。
といっても,「方法」と「技術」だけキレイに取り出して扱うことが出来るはずもない。のりしろを用意して,「内容」「方法」「技術」「評価」という一連の大きな流れを守備範囲として講義をすることになる。
大概の「教育の方法と技術」のテキスト(教科書)も,そのような範囲で書かれている。具体的な内容は,執筆者の顔ぶれ次第で様々だが,少しでも実践に近づくことが意図されているのは共通している。