気晴らし散歩

 日曜日に研究会。米国航空宇宙局(NASA)の教育活動についての報告を聞いたりしていた。現場の先生の発言に「あたしゃガッカリだよ」という気分を感じなかったわけではないが,まあ,それが現実なのだろうと思うしかなかった。いろんな先生がいて,そういう多様な人々を認めて慮ることが大事なのだと肝に銘じよう。

 わかっている。最近,なんだか心がとげとげしくなっていることは。言い訳がましいことを書けば,この街で接する人や物事のザラザラした部分の多さに「ちょっぴり」うんざりしているせいでもある。これが東京という街の暗い面なのかと,ステレオタイプな感想をあてがって済ませてしまおうかどうしようか。
 考え込んでも仕方ないので,散歩に出かけた。桜を見るなどして,心和みたかった。

 『通販生活』で買った傘が壊れていたので,新宿カタログハウスの店に持って行って修理を頼むことにした。3年保証だから無料修理してくれるという。なんかホッとする。
 それから紀伊国屋書店とリニューアルしたジュンク堂新宿店に寄って書棚とにらめっこ。『現代思想』4月号が恒例の教育特集をしていたので買う。岡崎勝氏の論考タイトルがオフコースの歌詞をもじったものなのを見て,オフコースファンとしてはちょっと悲しかった。
 暖かいから桜もぼちぼち咲いてないかなと思い,桜を探して歩く。青山霊園が名所だというので歩いていったが,まだほとんど咲いていなかった。残念。

 自分が周りからガッカリされていることも分かっている。その事にどう対応するかは継続課題である。見えてきたことが増えてきた分だけ,見えなくなったものも多い。もうちょっと時間かかりそうだ。正直なところ,そんな悠長な時間がないことも承知しているのだけれど…。
 まあ,私も遅咲きなので,桜と同様に咲く苦しみを十分味わうことにしよう。