初秋から常夏へ ((米国滞在記05))

 サンフランシスコでの滞在も満喫し,次なる滞在地ハワイへ。家族と姪っ子甥っ子ともお別れをして,4時間のフライトの末にホノルル国際空港に降り立った。ホリデーシーズンも過ぎて閑散としてるのかなと思えた。
 シャトルバスで宿泊ホテルまで。結局到着したのは現地時間の18:00。インターネット接続を確保してメールチェックなどしているうちに時間が経過した。今回出席する国際会議E-Learnの会場はシェラトンホテル。そのお隣に宿泊している。
 とりあえず会場がどうなっているかを下見しに行く。本日のレジストレーションは終了していた。会場ではウェルカムパーティーが行なわれているようだ。ドアから中を覗くが,知った顔は見えない。仕方ないので,一人で夕食をしに外へ出る。
 通りは高級ブランドのお店やご存知ABCショップが並ぶ。そして閑散としているなんてウソ。たくさんの観光客に,あっちもこっちも日本人だらけ。はぁ〜,新婚旅行らしきペアも多いが,あの独特な幼さを醸し出す日本の女子学生風グループもウヨウヨしている。職場を思い出すから,あんまり気持ちいいものじゃない。
 一人だと何を食べるかとても困る。月並みだが,ピザハットがあったので,そこで食べた。相変わらずボリュームたっぷりである。それから水や食料を少し買い,ホテルに戻る。天気が曇りのち雨のため,少し雨に降られた。
 明朝から基調講演と研究発表を聴くことになる。研究の動向を知ることも目的だが,どちらかというと国際学会での作法に慣れることの方が目的。発表者がどんな段取りで会場入りしたり,司会者と話したり,部屋のどこら辺の席を陣取ったり,スライドの準備や,スピーチの始め方や進め方,質問の受け方や答え方,その後の質問者への対応など。そういう身体的な作法などをじっくり確認したい。そういう経験が乏しいから…。
 あと,発表内容としては,どんなことに力点を置くものなのか,を把握できたらと思う。今回もたくさんの発表が並んでいるが,それぞれの題目は読めば分かるとして,発表者はどういう着目をして内容を発表するのか。質問する側についても,何に関心を持ちながら話を聞いているのか,そういうことは文字になったものから読み取るのは難しい。「ぶっちゃけ,何が大事なんですか」という議論が展開する場所で理解を深めた方が早い。
 そんなわけで,リゾート気分はあんまりないままに,このハワイを過してみる数日である。