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語学番組

 NHK語学番組スタートの時期。春になると書店に新しい講座のテキストが並んでいる。今年こそはとテキストを買って,始めようと試みるのだが,定時にテレビやラジオを聞く習慣が身に付いてない頃には聞き逃しも多く,それでついつい途中でフェードアウトしてしまったり,最初からしくじったりした経験をお持ちの方も多いと思う。
 さて,私も性懲りもなく再チャレンジ。ラジオの方は早速聞き逃したが,テレビは順調に見始める。再放送など活用して何とか続けたいものだ。ところで,予定外のハングル語講座を見て,番組が面白そうだったので続けてみてみたいと思った。聞くところによるとスペイン語講座なんかは,多数の出演者が語学習得バトルを展開して番組継続出演を賭けて努力する企画らしい。う〜ん,面白いのか?とにかく番組の雰囲気も学習継続には大きく影響するから,各番組とも出演者選びから演出構成まで毎年手を変え品を変え頑張っているようだ。ああ,とにかく今年は継続したい。

ラスト・ダンスは私に

 新春ドラマスペシャル「古畑任三郎ファイナル」を観た。古畑ファンにはたまらない三夜であった。それぞれのゲストもさることながら,「犯人とのやりとり」を楽しむドラマとしての「古畑任三郎」の集大成だったといってよいと思う。
 ストーリーの完成度やトリックの巧妙さを問題とする人もいるかもしれない。そういう人たちは,三夜の順番を逆にすべきだったのではないかと考えたりする。確かにトリックの巧妙さは第一夜が冴えていた。第二夜のイチローはゲストの話題性として,第三夜のほどほどな難易度を考えれば,そうなるのかもしれない。
 しかし,「古畑〜」はそういう類を期待するだけでは楽しめない。これが「〜ファイナル」であることもあわせて考えるなら,むしろどう考えても三夜の順序はこうでしかあり得なかった。物語の最後に,今泉も西園寺も排して,古畑と加賀美京子(犯人)だけでラストダンスを踊らせたのは,「古畑任三郎」というキャラクターに差し向けた「大人の淡く不器用な恋」というプレゼントだったのだと思えば,なんと感動的な最後だろうか。
 もちろん,「THE有頂天ホテル」を始めとして三谷幸喜ファミリーの顔でもある役所広司が主演する「Shall We ダンス?」へのオマージュ,というハイパーリンクとして楽しむのもいい。けれども,三谷幸喜の描く「ほろ苦い恋」の断片は,「王様のレストラン」「今夜,宇宙の片隅で」にも繰り返し出てくるモチーフであり,それこそキャラクターのやさしさが表れる最大の見せ場なのではないかと思う。
 恋は,どんなに淡く消えそうなものでも,人を盲目にさせる。鮮やかな推理に見え隠れする男の躊躇い。踊ることのできなかったラストダンスを踊ろうとする彼の胸中を思えば,それは「古畑」史上最も切ない物語であることを認めざるを得ない。エンドロールがじわりと滲んだ。

語りの力

 お正月モードも終わり。ただその前に書いておきたいことがある。年末年始のテレビ番組には皆さんも一家言持ち合わせていることと思うが,昨年大晦日の紅白歌合戦について。視聴率は50%を超えられなかった。
 みのもんたの総合司会。50%を超えてみせると豪語してあの結果で,賛否もあると思う。私もアドリブがパチッと決まるときには楽しめたが,うまくいかないときには少々やり過ぎにも思えた。まあ,みのもんたを選んだ時点で,むしろ彼にすべてを預けてしまった方がよかったのではないか。そうすれば無理なアドリブをする必要もなかっただろうに。本人もコメントしているように,十分実力を発揮できなかったということはあると思う。
 ただ,仮にみのもんたの司会ぶりが大方マイナスだったとしても,唯一彼が「紅白ラジオ放送」のブースに立ち,ラジオで紅白歌合戦を放送していることの意義や素晴らしさを語ったパートに関しては,文句なく拍手を送りたかった。ラジオブースに構えている四人のアナウンサーが,みのもんたの語りを聞きながらうなずく姿を見ると,そこにラジオ放送を担当するものの心意気を感じたし,それを雄弁に語り得るのは今年の総合司会のみのもんたしかいないことを改めて印象づけられた。
 そして紅白が終わり,NHKの「ゆく年くる年」が終わると,新年第一弾の番組はさだまさしのテレビでラジオみたいな番組。もしかしたら,今の世の中,古き良きラジオ放送(今でいえばラジオ深夜便?)のような装飾を廃した語りのようなものが求められているのだろうか。語りの力というものを,もう一度見直してみることが大事なのかもしれない。

シンプルなドラマ

 実はこの時期までテレビドラマの世界では教師や教育関係にちなむドラマがいくつも放映されていて,巷の話題になっていた。「金八先生」「ごくせん」「女王の教室」「ドラゴン桜」などなど,もちろん学校を舞台としたドラマはスポ根ものを含めてまだまだたくさんあった。
 テレビっ子だった私も,いまじゃ半分「テ〜レビくん,さよな〜ら」状態なので,これらのドラマをリアルタイムに見てはいない。話題にすっかり乗り遅れているといったところだ。
 ただ,「女王の教室」と「ドラゴン桜」は妙に世間の話題をさらっている。しかもこれまでとは違ったトーンでだ。少しばかり気になっている。「ドラゴン桜」については,先日の駄文で紹介した『AERA』9/19号で巻頭記事に取り上げられる等,受け止められ方は伺い知れた。
 一方,「女王の教室」は,ドラマスタート時の予告で興味は持っていたのだが,なかなか実際の放送は見られずじまい。ただ,ありがたいことにストーリーの流れをダイジェストしたものが女王の教室公式Webサイトに掲載されているので,おおよその雰囲気を楽しむことができる。

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不毛を避けられるだろうか

 告知としては間に合わないが,今夜(28日から29日へかけての)1:30〜4:20に,テレビ朝日系列の「朝まで生テレビ!」が,「激論!こんな教育が日本を滅ぼす!?」というテーマで放送されるらしい。
 私は今日明日と職場の入試業務があるので,夜更かし厳禁。実家にビデオ録画を頼んで,後から見るとしよう。間に合う皆さんは,議論が不毛にならないかどうか,興味深く見守ってもいいかもしれない。