だいぶ長いこと駄文を書かずに日々を過ごしてしまった。入試業務に関わっていると,この時期は現在進行中の入試の準備もさることながら来年度のための準備も進んでいて,拘束される機会も増えてしまう。自分が長をやっている部署に関しては,来年度の事業計画と予算要求を組み立てなくてはならない。教育について考えない日々をわりとあっさりと過ごしてしまった。
大学で授業を持つ者にとって,各人が週に何時間(何コマ)の授業を受け持っているのかは気になる事柄である。ただ,この話題をする際,各人の拠り所とする「多い」「少ない」の基準はほとんどバラバラで,万人の共感を得ることは難しい。私の職場は週7コマが基本とされているが,「そんなもんだよね」とうなずいてくれる私学経験者がいるかと思えば,「そりゃひどい。研究なんて出来ないだろう」と的確な指摘はしてくれるものの,そんな条件に身をゆだねているこちらを哀れむというより軽蔑するかのようなニュアンスのこもった唸りをつけ加える。かと思えば「そりゃまだましだね」とうらやましい視線を向けながらため息をつく人もいる。
いつものことながら,自分が苦労をしているのか,楽をしているのか,いまいちよくわからない。私にしてみると,個別の仕事が1つの目標にフォーカスされていれば,切り替えのロスが軽減される分もう少しパフォーマンスよく働けるような気もするだけに,いまいち自分の仕事がうまくいっているという感触が得られない。一方で,これだけ同時並行しながらも週に9コマの授業をこなしている自分を誉めても罰は当たらないという気もする。いや,正直,ろくに授業準備が出来ていないから,申し訳ない気持ちの方が強いけれど。
明日も朝から晩まで慌ただしい日々だ。