非常勤先の後期授業も始まった。第1回の授業だ。先日書いたように今期担当するには「視聴覚教育メディア論」と「教育の方法と技術」という,どちらも教職課程の科目。前者は今年からだから初挑戦だが,後者も毎回構成がくるくる変わるので初めてのようなものか。
とにかく,私は相手の顔や様子がわからないと異様に緊張するタイプなので,今回も何をどのくらい準備すべきか考えあぐねていた。最初は授業ガイダンス程度のことをすればいいのだから,もっと気楽に取り組めばいいのだが,それが出来ない性格らしい。相手からの要求水準を妙に高く見積もってしまうのだ。
それで,いよいよ第1回を迎えて,授業をやってみると,ああ,そんなに力むこともなかったかと思うのである。周りの教室は早々と第1回の授業を切り上げているのに,私の教室は第1回から盛りだくさんである。結局,学生達のコメントを見返すと,盛りだくさんの話が追い切れていないことがよくわかる。ただ,どうやら私が一生懸命であることは伝わるらしく(自分で書くのは恥ずかしいが‥‥),わりと最初のネゴシエーションは悪くないのである。このあと難解な授業が続くと,下降線をたどるけど。
受講生の雰囲気もわかると少し気楽なのだが,それでも授業準備は常に悶々とする。自分の勉強不足がわかっているから,いつも不安なのだな。こればっかりは永遠に絶えることのない感情なのかも知れない。
さて,苦しくも心地よいチャレンジを楽しもう。