水無月五日

 毎年,学習ソフトウェアコンクールというものが行なわれている。

 ソフトウェアと名がついているが,応募対象作品はWebサイトや素材集,DVDといったコンテンツものであってもよいので,いろんな取組みの成果が送られてくる。

 御縁あって審査員の末席に名を連ねており,今年も様々な応募作品を見る機会を得た。今年ももちろん審査の中身に関わることを書くことは出来ないが,ここ数年は電子黒板などのICT環境の変化やFlash技術にまつわる論争などもあり,そんなこととの関係を思い浮かべながら作品を見ていた。

 AndroidやiPhone,iPad対応のWebサイトやアプリの応募がこないかなと期待している。個人的には審査の準備万端なのだが,アプリとなるとApp Storeとの絡みもあって応募のハードルが高いのかも知れない。ソースコード送ってくれれば,コンパイルして審査するんだけど…ははは。

 これからはWebサービスを活用した作品もあり得るだろう。GoogleのAPIを使ったりApp Engineで開発するものも面白い。学習ソフトウェアは,まだまだ現存技術を活かし切ってはいないから,逆にいろいろ夢みたいな試みがあってもよいと思う。

 議論として技術決定論を論難することには意味があるが,技術的チャレンジから生まれるものに楽しさや夢を見ないのも寂しいものだ。大事なことは,技術的チャレンジの道筋の中に技術決定論の問題を学ぶ過程が折り込まれるようにすることであって,その対話に参加することなのだ。

 だから,本当は,個人的には作品応募者と交流するような機会も持ちたいのだが,まだその縁には恵まれていない。また審査の結果などがオープンになったら,ここで思いを綴ることにしよう。