長月二九日

 あれこれ書かねばならぬ駄文もあるが,仕込みや仕事であっという間に日々が過ぎている。九月の東京出張が終わり,長きに渡る東京暮らしの残り火も消して,いま住む場所に腰を据える覚悟がようやく整った。あとは,ここで頑張って行なっている事柄をどう発信するのかということである。

 とはいえ,いまは仕込み中。

 開発物が普及しないとか持続性が有るとか無いとかいう議論は本当なのか。それなら実際に開発してみよう,そして試してみようという単純素朴な実験に向かって準備中だ。

 「ITばかりの話でICTがない」という質問の真意を読み取ることへの挑戦も組み込まれている。Communicationという言葉や頭文字の有る無しという理解や,単なるご乱心で片づけるのは,もったいない。

 それをやったら「研究者」じゃないという議論が待ち受ける。

 まさにそれが問題なんだ。「研究者」って何なのか。

 一握りの優秀な研究者はともかく,平凡な研究者も同じ議論ができるのか。

 
 とにかく,いまは仕込み中。

 堅いものも柔らかいものも取り合わせて奮闘中である。