平成二十三年文月十六日

 本日は職場のオープンキャンパスでミニ講義の講師をした。午前と午後に繰り返したが、短時間でできることも限られているので、パソコンでスライドづくりをする簡単なものだった。

 思索をすればネガティブになりがちなので、なんとかこの状況を打開するために、回り道とはいえ生活・職場環境の見直しから始めることも同時に進めている。

 休みに入ったら真剣に家に中の整理をしようと思う。衣類や雑貨を収納するちゃんとした家具が無いし、部屋のレイアウトも引っ越し時のいい加減な配置のままで機能的では無い。ひどい散らかり様だから、客人は呼べない。

 職場も似たようなもので、増え続ける蔵書は置き場もなく。必然的に仕事の場所確保も難儀する。これでは作業のたびに掃除が必要で、時間がもったいない。

 コンピュータも新調することにした。基本的にモバイル派なので、従来購入してきたパソコンは小型軽量のノート型で処理速度はほどほどのものばかりだったが、今回はデスクトップ型のハイクラス・マシンを購入することにした。

 負荷の高い仕事をしたいというわけではなく、蓄積されてきた私自身のデジタルデータを整理するためである。

 デジタルカメラのデータに始まり、過去の文書書類データ、ビデオデータ、音楽データ、ダウンロードデータなどが、複数のハードディスクやCD-ROM、DVD-ROM、USBメモリなどに散財している。それこそフロッピーディスクやZipディスク、MOディスクにも残っている。

 そろそろこうしたデータを整理しておくことも大事かなと思う。バックアップを繰り返し、様々なバージョンが存在するデータもあるだろうし、完全に同じデータにもかかわらず重複して存在しているものもあるだろう。そうしたものも整理したい。

 そのためにも最新鋭のマシンは必要だ。ファイル一つ開くのに待ち時間が長かったり、内容を表示するのに時間がかかると、膨大な量のデータ整理は終わらない仕事になってしまう。

 というわけで、考えてみれば本職が情報関係の教員であるのに非力なマシンしか持ってないというのもさみしい話なので、これを機会にバーンと購入することにした。

 人生折り返しをすぎる頃。

 いまさら焦っても仕方ないので、まずは個人としての生き方を見直すことから始めなければと思う。なにしろ、生活の風景があまりに不憫だと自分でも思うから。

 もうちょっと優雅な生活しよう。