安倍新内閣の文部科学大臣には誰がなるのか,まったく予想も出来ずにいたら,伊吹文明氏が留任。大臣がコロコロ変わるのはどうかと思うし,あの千両役者をそのまま手放す手はないから,ホッとした。
国家による教育の統制には二面性がある。この国の教育を下支えするという点において文部科学省の頑張りに期待したいが,地方の現実を尊重するためには地方自治にも権限をゆだねて欲しい。バランスの問題である以上,丁寧な議論と施策の実行が必要なんだと考える。
教職員の増員を目指すのは(非常勤に頼っている現実を是正する意味においても)よいことだと思う。「主幹教員その他を増やす」という言葉に一抹の不安はあるし,このあいだ義務教育費国庫負担金が減らされたばっかりなのに(地方の負担を考えると)大丈夫かなという気もする。概算要求の段階だから,厳しく言っても仕方ないけど。
どうやってお金を使えば効果的なのか。逆に,これにお金を払ってくれれば現場を支えられるというものを創り出していくことが大事なのかなと思う。少し,この感覚で自分の研究も考えてみよう。