カリキュラムデザイン-01

 出稼ぎ(?)集中講義「カリキュラムデザイン」が始まる。4日間でわ〜っとカリキュラムのことを勉強したり,指導案をつくってみたりするので,最後みんなで達成感を味わえる。毎年,楽しく授業させてもらっている。
 最初のうちは受講生も20人前後で,夏の暑い最中に講義したり受けたりしなきゃならない者同士,アットホームに授業を展開していたが,年々受講生が増えて,今年は50名になった。嬉しい気もするが,これがなかなか大変である。100名相手のときよりはマシとはいえ,50名の娘達相手は,これ結構エネルギー消耗する。

 扱う内容が毎年大きく変るわけではないので,定番のお話と最新情報の追加を繰り返すぐらい。今年は前日まで受講していた三宅なほみ先生のジグソーメソッドを取り入れて,さっそく授業論の資料を読んでもらう活動をしてみた。
 しかし,普段から文献資料を読んでいる大学院生の授業と,資料なんて読み慣れていない大学生では,やはり反応は異なっていた。「むずかしい〜」らしい。まあ,これくらいの学生達はとりあえず印象論で第一声を発するので,サクッとその反応は無視して^_^;共有活動を続けさせる。早々に飽きて雑談も始まるが,まあ,そういうこともあるでしょ。気にしないで巡回しながら様子をうかがう。
 グループを組み替える段になると,観念したのか,自分ひとりで責任を持って発表する必要があるので,みんな必死に資料を読み直しながら発表。グループによって程度の差はあれ,それぞれの発表を踏まえた議論も始まっていた。
 やはり課題はある程度難しいぐらいでやらせたのは良かったのだと思う。それにバラバラになって一人で説明しなければならないという状況は,全員に主体的な関わりを求めることになる点でよい。ジグソーメソッドのメリットだろう。
 もっとも大学生にはあまりに慣れない活動だったらしく,私たちが感じた「あっという間の時間経過」については誰一人として感想がなかった。シャッフルして普段話せない人達と話せたことなどに好感した人が多かった。

 名古屋に置いてあったプリンタが故障していたらしく,印刷できないというトラブルに見舞われて,明日以降もどうしようかと悩み中。ずっと未使用だったのがいけなかったのかも知れない。ああ,予想外。
 大学の先生として教える唯一残されたお仕事なので,この4日間は全力疾走である。もっとも,この集中講義も担当させてもらえるのは今年で最後かも知れない。毎年この時期にはある来年度の継続の問い合わせがまだないし,あちこち専任教員で担当するような風潮にもなってきたから,そろそろ…。悔いの無いように頑張ろうと思う。