中江真司さんが亡くなられていたことをついさっき知った。この方はナレーターとして有名で,「トリビアの泉」や任天堂のCMなどでもその声は広く知られている方である。
美声や個性的な声をお持ちの方が亡くなられるのは,またある種違った寂しさを感じる。録音された声が流れてくれば,その人が生きているようにも思えるし,けれども,やはり新しい言葉を聞くことはないし…。
落ち着いた声でゆったりとしゃべることに憧れる。社会に出てからは,落ち着かないテンポで日々が過ぎていくので,すっかり高い声で早口の落ち着きのないしゃべりになってしまった自分が悲しいが,元来,私自身は,もう少し低いトーンで落ち着いてしゃべりたいとずっと思っている。ただ,そうすると一気に老け込む感じもするので,今度は日々の慌ただしさに対抗できなくなってしまうのが悩ましい。
秋以降,時間ができたら,大人のポッドキャストを録音してみようかと思ったりする。それにしても,今後,任天堂のCMも特番のトリビアも,あの声で楽しめないと思うと,やっぱり寂しいものである。