記事になることをすっかり忘れていたが,偶然見つけてしまったのでご紹介。インテル社の教員研修プログラムで行なわれた演習に関する記事である。お恥ずかしいことに写真に映ってしまった。
教育家庭新聞の紙面に演習自体に関する記事があるそうなのだが,Web記事ではインテル社が盛んに掲げる「21世紀スキル」なるものが何かを探るものになっている。(Web記事「インテルの考える21世紀型スキルとは何か?」)
この記者(ライター)の方は,自分でも情報関係の授業を大学などで担当されているそうで,論理的に考えようとするタイプの方だった。インタビュー中のやりとりを聞いていて,その細かい指摘に感心した。
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NHK「プロフェッショナル〜仕事の流儀」が新しい時間帯に移り,映画監督・宮崎駿氏が取り上げられていた。その職人仕事ぶりも見ていて感心する。映画作りに孤独が必要かという問いに宮崎氏はこう答えた。
「僕は不機嫌でいたい人間なんです,本来。自分の考えに全部浸っていたいんです。だけどそれじゃならないなと思うから,なるべく笑顔を浮かべている人間なんですよ。みんなそういうものをもっているでしょう。そのときに,やさしい顔してますねとか,笑顔,浮かべていると思う?映画はそういう時間に作るんだよ」
もちろん,宮崎監督の映画作りには,たくさんのスタッフとともに作業するフェーズがあって,協働で仕事をする場面がたくさんある。だから,その事を否定した言葉ではない。
「不機嫌でいたい」というのは凄くよく分かる。そして「それじゃならないなと思う」というのも心情が凄く分かる。なぜ「それじゃならない」かということには人それぞれの理屈があるものだが。
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人にとって本当に必要な能力とは何だろうか。それは21世紀型スキルと称するものなのか,もしくはその中の一部なのか。あるいは,まったく異なるものなのか。
天候や地震といった環境の問題が顕著に意識されるようになってきたこの世の中で,社会観そのものの問い直しの必要さえ感じさせる。周回遅れの意識が,もしかしたら最も必要とされているものに近い位置にいたとしたら…。
ぼちぼち拡散している考えを整理し直す必要があるな。