帰国 ((豪州渡航記09))

 学校視察についての記録がまとまらずエントリー公開する前に帰国のときと相成った。この一週間あちこちの学校を視察したおかげで,西オーストラリア州の教育について,細部は別にして,大雑把なところは見えてきた。
 メディア・スタディに関する視察という趣旨に添って,現地での視察をコーディネイトしていただいたのは,西オーストラリアでメディア・スタディの神様と呼ばれているJan McMahonさんと,共著などでJanさんと一緒に仕事をしているEdith Cowan Univ.のJulie Keaneさんのお二人。
 明るく優しいお二人による配慮の行き届いたコーディネイトのおかげで,大変充実した視察を行なうことができた。
 西オーストラリアのカリキュラム・カウンシルでメディア・スタディのカリキュラムについて作業をしたほどの大御所なのに,とてもフレンドリーに接してくれたことは印象深い。私の下手な英語が通じたように錯覚したのも,終始こちらにレベルを合わせてくれた皆さんのおかげだろう。

 ところで,オーストラリアに上陸したのは今回が初めて。首都はキャンベラで,有名なシドニーやメルボルンといった都市もほとんど東側に位置している。そこにはこれっぽっちも寄らず,始めてたどり着いたのがパースという街だ。
 西オーストラリア州は,砂漠も含めてオーストラリアの西側をがっぷりと占めている大きな州である。主要な都市は南にあるパースと北にあるシャークベイで,その他にもさらに北にブルームとかカナナラという都市があるようだ。
 季節は夏。ところが,私たちの滞在中は天候が悪く(なんだ,いつものパターンか?),水不足が心配されるほど降らなかった雨が降る始末。どうも東京に出てきてからというもの,行く先々で雨に見舞われるようになってしまった。雨男の烙印を押されかねない状況だ,とほほ。
 もっともそんな天気も週末まで。最後の方にはオーストラリアの夏らしい夏の日がやってきて,久し振りに大量の紫外線を浴びた。暑くて出していた肩が日差しを浴びてひりひりである。
 街中は時間帯によっては人混みもあったりして,アメリカなどの街角の雰囲気と変わらないが,キングス・パークという公園からのパースの眺めや住宅地域に突如現れたりする公園などの景色は,息をのむ美しさである。
 こういう住環境に一時は住んでみたいと思う。賑やかさが足りない面もあるので,ずっと住むとなると寂しいかも知れないけど。

 パース空港を午後5時前に飛び立ち,乗り継ぎのシンガポールので約5時間。それから数時間待ち,午前12時前に成田へ出発。半日かけての移動で,21日朝に日本に帰国することになる。