パッパラパーの夜 ((英国旅行記-08))

 BETTで資料を集めまくり,重たい荷物を抱えてホテルに帰ることになった。最寄り駅は会場横にあるオリンピア駅だったが,混んでいるのではないかと思い,ハイ・ストリート・ケンジントン駅まで歩くことにした。
 歩くことにしたんだが,やっぱり荷物が重たい。バスが目についたので,行き先にパディントンと書かれていたのを確認して飛び乗った。実はバスに乗るのはそれが初めて。本当に目的地に着くのか心配だったが,見慣れた景色にたどり着いたので飛び降りた。
 少し休んでから誘われた夕食会に出かける。ジャパニーズレストラン「Benihana」である。名前は聞いたことがあったが入ったことはなかった。これも初体験である。ちなみにBenihanaはアメリカ資本によるレストランである。
20070110_benihana_02 接客スタッフの中には日本人が居て,日本語も通じるのだが,調理人は日本人じゃない。私たちを担当したのはフィリピン人だった。怪しい日本語はともかく,ジョークが通じたのが分かるやいなや饒舌となり,賑やかな鉄板調理となった。
 「オ〜,ハッピィバ〜スデ〜!」だとか「ボルケ〜ノ〜ォ〜!」とか,「ジャパニーズ・ミステ〜イク!」とか,調理しながらうるさいうるさい。さらに口ずさむはどこで聞いたのか「パラッパッパッパァ〜」というマク○ナルドのCMメロディ。こらっ,Benihanaでしょうが!
20070110_benihana しかも調子に乗って,細切れしたステーキ片を投げて,口でキャッチさせようとする。「ユ〜,レッツトラ〜イ!」と容赦がない。だんだんお客の方が疲れてくる仕組みになっている。それも鉄板焼きの醍醐味なのか。お味の方は,繊細さがあるかどうかは別にして,美味しくいただけた。満足満足。
 BETTとパッパラパーな調理人のおかげで,とても疲れた一日だったが,どちらもそれなりに楽しむことが出来た。かき集めた資料をじっくりと整理して詳細の報告をしなければならないが,とりあえず一仕事終わり。明日明後日は再び学校視察である。