2006年も残すところ半月を切る。私自身にとって今年は,大きな転機を迎えた年だった。お世話になった職場を退いて上京。当てもないのに東京へ出て,大学院受験の準備をすることにした。
自分の人生がどうなるのか。かなりオープンエンドにしていて,ほとんど考えていない。いつか連れられたスナックで,隣の客から「モットーは何ですか?」と聞かれ,困ったあげくに思いついた「教育に貢献すること」というのが唯一の人生目標。ただ,それが自分に為し得ることなのかさえ,分からないまま過ごしている。
NHK「あの歌がきこえる」で,オフコースの「生まれ来る子供たちのために」が流れていた。オフコースは,4人編成が解散する頃に曲を意識するようになってからのファン。この曲は特に自分の気持ちに入ってくる。あまりに純真な世界観ゆえに,違和感を抱く人も多いかも知れないが,私は結構好きだし大事にしたいと思っている。
退職と上京という自分のわがままを通し,少なからぬ迷惑を周りにかけたというのに,多くの人たちが快く送り出してくれたり,手を差し伸べてくださった。何か言いたかった人たちもいただろうけれど,面と向かっては口をつぐんでくれたのだと思う。様々な形で助けられていることを思えば,結局は「教育に貢献すること」を全うするしかお返しする術がない。いまは大変未熟だし,これからも大した成果を残せるか分からない放浪者だが,自分なりに取り組んでいこうと思う。
あと数ヶ月で,長い長い春休みが終わる(本当に休んでたかどうかは,よく分からない…ははは)。人生二度目の大学院生活が始まる。若さじゃ負けるが,その辺は精神年齢の低さでカバーするとして,年の功で経験が生かせるように頑張りたい。