記憶圧縮率

 日々の記憶が,立て板に水のごとく流れ去っている気がする。今日の夕方何をしていたのか,ちっとも確かな記憶が見つからない。いや,たぶんパソコンに向かってちまちまと作業をしていたのだ。けれども,その記憶が曖昧。
 出かけるべきところがあったり,メールを出すべき頃だったりしたのに,そのことも意識にのぼらなかったらしい。かといって集中していたのかどうか。どちらかというとボーッと単調に過ごしていたような感じがある。それすら確かではないのだけれど。
 大人になると日々の出来事を記憶するやり方が上手になって,時間感覚がどんどん短くなっていく。これを意味する何か学名を聞いたことがあるのだが,それも忘れちゃってるなぁ。とにかく,記憶の圧縮方法の向上によって効率化するというわけである。
 でも,圧縮方法ばかりでなく,そもそも圧縮の対象となる出来事の方がスカスカだと,圧縮のしようがないというか何というか。記憶にとどめるのさえやめちゃってるんじゃないかと自分を疑ったりする。
 なんというか…,要するに,ど忘れする自分にちょっと凹んでいる,というわけである。皆さんごめんなさい。
 ダメだダメ。この頃は後ろ向きになりやすい話題ばかり気にしているからダメなんだ。こういうときこそ前向きに,希望や野望を語っていかなくては!自分の周りのことから,どんどん頑張っていくことにしましょう。