教員が教育活動を展開することを支援する取り組みを始めたいと思って教育工学の入口に立つ。改めて取り組むべき何かを具体的に考えるにあたって,先行成果を見回し始めなければならない。
私が教育研究を志すよりも遥か昔から,教師支援を考えた来た先達がいるのは当然で,その成果も様々。教員支援のためのコンテンツも教育情報ナショナルセンターのサイトを始めとして存在している。
いろんなバリエーションがあって構わないとは思うものの,同じものを再生産しても何も前進しない。しかも,残念ながら先行成果も大成功しているというものはほとんどない。活用されているとは言い難いのである。 「ポータルという発想じゃダメ」という意見もある。
何かしら違ったアプローチで取り組まない限りは,うまく根付かないことだけは確かなようだ。
使いにくさの解消も考えなければならないが,むしろ教育現場や教師の日常のフローに入り込む仕組みを見つけ出すことの方が重要なのだと思う。それがプッシュ型のツールという形になるのかは,まだ分からない。あまりややこしくても逆効果だとも思う。とにかく調べないといけないことはたくさんあるようだ。