シンポジウムとその夜に

 諸々のイベントが終わってすっかり夜も更けたというか,しばらくすれば夜が明けそうというか…。語らったり,盛り上がる機会をもてるというのは,なんと嬉しいことだろう。
 詳しくは後日書きたいが,2日目のシンポジウムは最後の最後で私もフロアから発言することになった。シンポジウムのテーマに即して考えるべきことは何なのか,あれこれ思案しながらシンポジアストの皆さんの話を聞いていた。
 21世紀に入ったにもかかわらず,そしてWindows XP(すぐにでもVistaへ)やインターネット,Googleがインパクトを与えている日常になっているというのに,そのことに呼応した見解を述べなくてもよいものだろうか。私がこの世を去り,まだ見ぬ子ども達が私たちを振り返ったときに,彼らが何を思うのかについて想像力を巡らさなくてもよいものか。
 私にしてみれば,せっかく同時代に生き,こうして同じ場に集って語る機会をもった者同士,もっと大事にし合いたいと思うのである。とはいえ,単なる理想論というよりは,シビアに現実を見ることから始めるべきだというのが,私の主張だった。結局私たちは,分かってもらえる相手とコミュニケーションしてる振りをしているだけで,外に対しても内側においても,分かり合えてない相手とのコミュニケーションに欠けていたのではないか。
 まあ,また後日詳しく書こう…。
 懇親会と飲み交流会では,ご挨拶程度しか出来ていなかった先生方や大学院生の皆さんとしっかりお話しできる機会をいただいたり,とても有り難かった。大胆なことは好きだが,元来恥ずかしがり屋(そのうえ,うっかり屋さん)なので,たくさんの方々に失礼をしていると思う。それぞれの皆さんとちゃんとお話しできる機会がやって来ることを辛抱強く待ちかまえていたい。