七夕で星に願いを

 テキストマイニングのツールをあーでもないこーでもないとセッティングしつつ,これまた別件のデータを解析にかけては結果をコピペコピペ繰り返して集計してみる。名前の変わったどこぞのリッチな解析ツールを使えれば簡単なのかも知れないが,オープンソースのフリーソフトでやってみようと挑戦している。

 これ,辞書によっても結果が変わるんだろうか。MeCabという形態素解析ソフトにIPADICというIPA(情報処理推進機構)がかつてつくった解析用辞書の組み合わせで試していたが,どうやらUniDicという国立国語研究所などが共同研究としてつくっている解析辞書の方が,表記の揺れや語形の変異にかかわらず同一の見出し語を与えられるメリットがあるようだ。

 そんな入れ換え作業して,解析作業始めからやり直して,まあ,俺の休み返してくれぇと煮詰まって,近所の七夕祭りに出かけることにした。

 近くに徳島工芸村という施設がある。県立ホールなんかもある場所だ。灯台下暗しでまだ足を踏み入れたことが無かったので,これを機会に行ってみることにした。ちょうど同僚の先生から「土曜日に催し物がある」と聞いたばかりだったので,グッドタイミングである。

 七夕祭りの会場にはもともとコミュニティFMのスタジオがあったり,地元ケーブルテレビの人気番組?が収録に来ていたりとそれなりににぎやかだった。徳島に暮らし始めて3ヶ月。まだまだ地域のことはよく知らないので,地元テレビの人気タレントもラジオのパーソナリティもまだよく分からないが,ローカル空気に包まれて楽しく過ごした。焼きそば専門店の出張屋台があり,美味しい焼きそばとビールを楽しむこともできた。

 成り行きで,コミュニティFMを手伝っている学生さんたちがやっていた七夕短冊コーナーを一緒に手伝い,子どもたち相手に時間を過ごした。本当に久しぶりに子どもたちとやり取りをした。僕が本当に恋しているものがなんなのか,思い出したようにも思う。まだ頑張れると思いもした。

 イベントもそろそろ終わる頃,一段落したのを見計らって祭りを後にした。大学に戻り,もう一仕事。

 短冊に何を書いたのか? 「研究と教育活動がうまくいきますように」

 もう少し粋な願い事は書けなかったのかと我ながら呆れてしまうが,不出来な大学教員だから,それを願うのが妥当なのだと思う。叶うように努力するのは,他ならぬ自分だけれども…。