韓国・国際会議出席の旅の余韻を書き記す余裕もなく,帰国した途端に職場のサーバトラブルや実習指導訪問のための事前面接アポイントの問い合わせと,慌ただしい。おまけに職場の同窓会事務局のお手伝いを依頼されて夜も9時過ぎ。帰宅は11時。
滞在中の駄文でも書いたが,諸外国の研究者とのコミュニケーションについて,私自身いろいろ考えさせられた。「英語」という言語に対するスキル不足も悩ましいが,私たちの意識が異国の地との関係にどれだけ割かれているのかを思うと恥ずかしい気持ちになる。視野を広げるだけでなく,奥深くに入り込む必要もありそうだ。職場の雑事に呑み込まれている場合ではない。
昨日まで韓国にいたなんて事実も嘘のように,今日はいつもの通勤電車に揺られている。帰路の地下鉄の車内を見回すと,7割の人たちが携帯電話を手前にしてカチャカチャやっている。その風景の異様さを改めて感じることが唯一韓国帰りの証かもしれない。釜山の地下鉄(ソウルの場合は違うのかもしれないが)では,携帯電話を掛けているか,いじっている人は1割にも満たない。日本よりも携帯電話の普及率は高いと自慢する韓国で,である。
要するに韓国の人々は,自分の意識やエネルギーを携帯電話の小さなディスプレイに,そんなに注いでいないのである。それはもちろんメールとの親和性の程度の違いも影響しているのかもしれないが,それにしてもその風景の違いは明らかだ。同じ携帯電話という道具を持ちながら,その道具に振り回されている人たちと振り回されていない人たち。そのエネルギーの消費先の違いが,国全体の勢いにも影響を与えているかのようである。
韓国レポートは改めて書くことにしよう。残念ながら優先させるべき原稿書きが待っている。そちらを片付けてから‥‥。
釜山,お疲れ様でした。実は私も同じカンファレンスに行っておりました。私も携帯については同感です。国民性の違いはあるかもしれませんが,隣国のことすら知らない私たち,本当にこれでいいのかなと思いました。そろそろ日本も大人の国になっていかないといけないなと実感させられた旅でした。
Gorotsukyさん,こんにちは。りんです。
同じカンファレンスにいらしてたんですね。なんか嬉しいなぁ。また密かにご一緒できるのを楽しみにしています。
実家の家族に土産話をしているときもこの話題で盛り上がっておりました。母と妹が今度ソウルに旅行するらしいので,ソウルの様子を見てきてもらおうと思っています。それはまたご報告します。