水無月一九日

徳島は一日中曇り空だった。蒸し暑さも増して、今日はぐったりと過ごす。まとめなければならない考えが山の様にあるが、あえて小説読んだり、映像を見たりして、遠回りしながらポツポツつぶやいていた。

学校の情報化について解説を依頼され、この機会に昔のことなど思い出したり、調べたりしている。

コンピュータと教育の関係は、ティーチングマシンを構想した頃から構図にあまり変化は無く、どちらかと言えば時間が立つごとに関わる私たちがせわしくなって柔軟性に欠けてきた感がある。

そうなると可笑しなもので、情報化から閉ざされた方が落ち着いてものを考えたり、学ぶことができる、なんて言説の方がもっともらしく響き始めるから議論は混迷するばかりだ。

教育は、不易流行のどちらに対する造詣も兼ね備えていなければならない。それが教育に携わる者にとっての重要な理念であるし、それをなし得るような環境や条件を確保する必要がある。

そのために教育に関わる人間がもっと必要だ。