第二ハナチュー

 お正月どうお過ごしだろうか。大晦日から年明けまで夜更かしをして、お寝坊な元旦を迎えた方も多いと思う。私ものんびり起床して、近所の神社に初詣という、いつものお正月を過ごしている。
 「初夢」は大晦日から元日にかけて見る夢なのか、それとも元日から二日にかけて見る夢なのか、見解が分かれるようだが、とりあえず後者というのが一般見解だと聞いたことがある。というわけで、今夜の初夢によい夢が見られるように、いろいろ準備しておこう。
 妹と出かけ初買い物。普段使いするベルトを買った。今年はいろいろ気を引き締めていこうかというおまじないみたいなものか。そして初雑誌買いとなったのは『ハナチュー』と『ニコラ』というローティーン雑誌である。
 『ハナチュー』2月号の特集は「元祖・花の中学生リアル白書」というわけで、いわゆるローティーン達がどんな事に関心があるのかを知るには面白い記事が掲載されている。
 いやはや、老舗『SEVENTEEN』誌など、このセグメントの雑誌群の存在は認知していたが、その内容についてはあまり意識してこなかった。あらためて中身を覗いてみると、ギャル系、お姉系の雑誌の内容をダウンサイズしたというか、アレンジしたような内容の情報が目白押し。この情報量を日々、嬉々としてやりとりしている子どもたちを相手に教育実践するのだから、教員のリテラシー能力の相当なパワーアップが必要に思える。
 『ハナチュー』編集部調べ(N=3000)によると、女子中学生が一日にケータイを触る時間は171分。うち111分がメールで、40分がサイト閲覧らしい(ちなみに通話は別個に調べて平均28分らしい)。
 将来の職業は、1位「保育士」、2位「美容師」、3位「パティシエ」となっており、以下4位「モデル」、5位「看護師」、6位「教師」らしい。いつの時代も保育士志望が多いというのは有り難いが、保育士の質が問われている時代だけに、安易な気持ちで志望することが難しくなっていくのかなとも思う。
 こうした雑誌の中の女子中学生達が標準ではないのは重々承知。アンケート調査の母集団やサンプルの妥当性も怪しいものだ。むしろ、これらはマーケティングやプロモーションに属するものなのだから、実態を知るというよりは、子どもたちがこんな物語をあてがわれて影響を受けているという状況を知る点でしか意味はないだろう。
 けれども、こんな情報誌に思いを馳せたり、日々を自分たちの物語で慌ただしく生きている多感な子どもたちに、これから私たちはどんな世界を提供していくべきだろう。それを為し得るのが、決して教育界ではないということだけはハッキリ予感されている今日に、それでも教育に携わる者として何が出来るのか考える人々を、この教育らくがきで励ましていきたいと考えている。
 さて、2007年である。The Economistからハナチューまでを同列に扱う教育関連サイトは、世界広しといえどもこのサイトだけかも知れないが(あんたが物好きなだけだと月並みなツッコミしないように…)、全てのものから学ぶ姿勢を今年も取り続けていきたいと思う。
 文章が長くて読む気がしないとか、論理が飛び飛びで理解不能だとか、いろいろあるとは思うが、所詮駄文である。そんなこと分かった上で、今年もこっそりとお楽しみ頂ければと思う。
 さあ、第二ハナチュー(花の中年、しかも年男だ)として、2007年も頑張って参ります。どうぞよろしく。

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